大峯修行 先達補任 | 秩父曼荼羅小屋通信 ~武尚院 峯龍の求道日記~

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明日からいよいよ高野山大峯山「すずかけの道」

大峯修験ワークショップを開催いたします。


参加の皆様は道中お気をつけて参集くださいませ。


また職責にあたる先達の皆様、ご自身も含め

参加者全員、善き修行となる様にお勤めください。


さて、柴燈護摩終了後に今年度の先達補任式を

大峯山龍泉寺にて予定しております。

該当の方は辞令の

職責を果たすべくご精進くださいませ。



善き機会なので先達補任について

少しお話ししておきたいと思います。

一般の方は秩父曼荼羅小屋の先達基準として

参考までにご理解ください。



【秩父曼荼羅小屋修験先達補任予定の皆様へ】

修験道で云う先達とは一般にいう「資格」では

ありません。「先達」と云う職務を

任命するもので職名となります。

依ってあくまでも「先達」と云う職務役割を

果たす者がその任にあたり「先達」として

認められます。

その任を全うできない者は、当然のことながら

その任は解かれ「先達」として認められません。

これは役所や会社にも繋がる官職の

仕組みと同じです。

僧侶や神職も全てその様に職名が任命されており

ますので、補任後に職務職責を果たさなければ

職(任命)は解職(解任)されます。

以後は職名などを名乗ることはできません。

「補任状」は補任、辞令を

受けた者について、本山は何処で所属は何処かを

現す証明書となります。

本山は辞令発行にあたり、所属先や保証人などから推薦や修行状況の証明を受けて

辞令(補任状)を発行することになります。


【先達袈裟】

結袈裟は修験道先達の任に当たる者が着用を

許されることになります。

単に僧侶であるとか神職であるから

とかで着用できるものでもありません。

現在、先達の任に当たらない者、

何らかの理由で所属する道場などから

離れたものは、着用を慎むべきものとなります。

確かに元は先達補任を受けた者ではありますが、

あくまで元であり、先達補任は常に「現在進行形」の者のみとなります。

この度新規に先達補任の辞令を受ける方は

しっかりこの事を認識され、「修験道行者」

として、「先達」として自利行並びに利他行にも

精進くださいませ。

大切なことは日常であり、特別の日などのみの

ことではありません。


正大先達

峯龍