お大師さんの視点から | 秩父曼荼羅小屋通信 ~武尚院 峯龍の求道日記~

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「物の興廃は必ず人に由る、

人の昇沈は定めて道にあり」

綜芸種智院を設立された時に述べられた

視点と言葉だそうです。


この言葉は、先日秩父曼荼羅小屋十周年記念の

記念誌に掲載する原稿として頂いた

高野山真言宗のご住職からの一節です。

とても大切な視点でしたので記事にしてみました。


お大師さんの視点は、

その場(学ぶ場)を善くするも悪くするも、

「人」であり、

学びに集う人がどの様な志なのかによる

と云うことです。

また、「人」が善き心で昇るか、悪い心で

沈むかは「道」を学ぶか学ばないかによって

決まると仰られたそうです。


私はこの様な先人の視点や学びに触れた時に、

自身を振り返り、活用できるかできないかが

とても重要なことだと思っております。


お大師さんの言葉は、現代社会のなかで学ぶ場とは学校から寺社や道場、講座から研修など様々ありますが、自身が学びを求める場を善くするも悪くするも、集う「人」と「志」が大切だと云われていると

思います。

私は当然のことながら、集う人には指導者や運営する側も含まれると思っています。

また、特に指導側と学ぶ側の間に入る

立場(先輩、補助者など)の「人」「心」「志」は

どの様な世界でも影響が大きくなります。


「道」について、その内容の質もありますが、

志すのであれば「学ぶか」「学ばないか」、

私が時々発信する「いるか」「いないか」「やるか」「やらないか」などに繋がります。


弘法大師の時代から1200年以上の時間は流れ

ましたが、現代にあっても真理はかわりません。

学びや修行とは自ら望んで善き思いで

行うものであれば必ず収穫の時は来ますし、

集う場も栄え、集う者相互に善き結果を

生み出します。

しかしながら、自ら望まない学びや修行などは

「道」に添わず修正や気付きも無く、

学ぶ姿勢の無きは、負を生み、場を歪め、

その螺旋の先にある

結果も想像が難しくありません。

「心」の有方は大切ですね。


南無大師遍照金剛


合掌