「寒行 冬の里行巡礼」武甲山山麓 | 秩父曼荼羅小屋通信 ~武尚院 峯龍の求道日記~

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久しぶりに秩父は寒い一日となりました。
小雪が舞うなかでしたが、
「冬の里行フィールドワーク」を
実施いたしました。
正に寒行となりましたが、参加の皆様は
元気いっぱいで寒さも何処へやらでした。

この寒行は、修験行者の方もしくは修験行者を
目指す方にとっては大切なお伝えの機会でも
ありました。

今回の修行目的としては神奈備山の武甲山山麓を
武甲山表参道まで神仏を供養しながら
歩く行程となります。
概ね15kmの距離となりました。

西武鉄道横瀬駅に集合して
行程の説明中です。

秩父観音霊場九番札所、明智寺にて
如意輪観音さんに行程の安全を祈ります。
途中で地蔵尊のお話し。
武甲山表参道までは、
武甲山採掘の工場地帯を歩きます。
今回は武甲山という神奈備が採掘による状況の
現実を感じて戴くこともテーマの一つでした。
大型トラックが常に往来しております。

工場地帯を抜けてようやく自然の風景へ
入ります。


延命水へ到着。
武甲山山麓の湧水で祝詞を奏上して
供養です。
神奈備の清らかな水。

雪が舞う山の神。

木々には雪の華が咲き、幻想的な風景へ。
思わず山を拝みます。
武甲山表参道へ到着。
大神にお迎え頂き参道へ。
此方でランチタイムです。
ランチ後は、
体が冷える前に出立といたしました。
四季折々の自然のなかで、どの様に対応するか、
それも修験修行の一環です。

さて、さすがに下りは早く、麓の八坂社まで
下って参りました。雪も止み気温も上がって
体も暖まってきました。

此方の鳥居が示す内容も
学びの一つです。

秩父観音霊場八番札所西善寺へ。
十一面観音さんに感謝の祈り。
本日の様な水の変化を学び、十一面観音さんの
導きを感ずることも大切でした。
札所のこみね楓は春を待っておりました。
武甲山山肌をまるで狼煙の様に雲が登り始め
ます。
本日結願は御岳神社里宮。
武甲山の神仏と移り変わりを
お話ししまして、神仏供養と自分供養のために
「六根清浄祝詞」を奏上させて頂き
結びといたしました。

本日は今回のテーマどおり寒行でしたが、
様々な自然の表情を感じながら、武甲山山麓の
神仏供養は結びとなりました。
参加の皆様にとって、神仏を感じる
善き機会となりましたこと、
お伝えする側といたしましても
嬉しい一時となりました。

南無山上大権現
南無観世音菩薩
南無八大龍王

合掌