弘法大師 座右の銘 | 秩父曼荼羅小屋通信 ~峯龍の求道日記~

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本日は過去に何度か記事にいたしました
弘法大師空海、お大師さんの座右の銘
「崔子玉座右銘」をお伝えしたいと思います。

弘法大師座右銘

無道人之短
ひとのたんをいうことなかれ

他人の短所や過失、
不得意なことをいってはならない。


無説己之長
おのれのちょうをとくことなかれ

自分の長所や手柄ばなしをして
自慢してはならない。


施人慎勿忘
ひとにほどこしては
つつしんでおもうことなかれ

他人へ施与したり、
世話をしたことは口に出さず、
いやしくもいつまでも
心の中に思うてはならない。


受施慎勿忘
ほどこしをうけては
つつしんでわすれることなかれ

他人より施与をうけたり、
世話になったことは
決して忘れてはならない。


世誉不足慕
せよはしたうにたらず

世の中の名誉は、
之を追いかけたりするものではなく。


唯仁為紀綱
ただじんをきこうとなす

世に対するには、
唯ひたすらに仁道(おもいやり)
をもってするのがよい。


在涅貴不緇
でつにありてくろまざるをとうとぶ

黒泥の中に在りて、
そのどろに汚れないのが貴い。


曖々内含光
あいあいとしてうちにひかりをふくむ

ぼんやりとかすみ、
底光りがして見える如き心を
有せねばならない。


慎言節飲食
げんをつつしみいんしょきをせっし

言語をつつしみ、
飲食もほどほどにして多くむさぼらず。


知足勝不祥
たるをしればふしょうにかつ

物事をかんがえて、
七、八分目にとどめたならば、
災難や不祥にかかることはない。


行之苟有恒
これをおこないいやしくもつねあらば

前に述べたことを実行して、
かりそめにも忘れることなく
守り通すならば。


久々自芬芳
きゅうきゅうおのずからふんぽう

一生一代事跡は芳しく(すぐれた功績)
名は後世にまで及ぶであろう。


中国後漢 崔子玉 座右銘

南無大師遍照金剛
南無大師遍照金剛
南無大師遍照金剛

合掌