龍神の峯へ | 秩父曼荼羅小屋通信 ~武尚院 峯龍の求道日記~

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秩父のとある山の山頂付近に
この「龍神社」が祀られます。
鎌倉時代の絵地図には「八大龍王」と
記されておりました。

本日は、節分立春で秩父曼荼羅小屋の神仏へ
奉じる寒の水を分けて頂くために
山深い「龍神の峯」へ参りました。

寒の時期の「龍神の峯」は全く人の気が無く
ひっそり静まります。
鳥なども山頂付近には少なく、
鳥などは里におりておりますので静寂な時間が流れておりました。
龍神社が祀られる此方の山は、
水源地域で自然林が繁り山頂付近ですが、
水が湧き麓を潤す不思議な場所です。
里の営みには正に水の恵みの峯となります。
以前は一部、秩父市が手を加えておりましたが、
現在は元の自然林に戻っております。
クヌギやコナラ、ブナ系の森林で
豊かな自然風景です。
麓の神社の奥宮でもありますので、
地元の信仰に守られて来ました。
鳥居の先には水源を守る結界があり、
龍神の住まう神域となります。
龍神社に向かう参道は自然林ではなく
杉と檜が植林されております。

水源のさらに先に「龍神社」の社がありますので
先ずは「龍神社」にて供養と御断りを
させて戴きます。
呼吸を整え、
この地の自然の音と氣を感じ
調和していきます。
神氣にあわせて祝詞と真言などを唱えて
龍神さんに御挨拶と供養といたしました。
冬季ですので静かに御断りと供養となります。

供養と御断りを終えて
水源にてお水を頂くことにいたしました。
龍神社に来た時、水源は落ち葉に埋もれて
流れがありませんでしたが、
落ち葉を掃除させて戴きましたところ、
水が湧き出し流れ出しました。
しばらく水の流れを見守り、
落ち着いた処で「龍神水」をボトルに汲ませて
戴きました。
此方の「龍神水」は、節分から立春に
秩父曼荼羅小屋の神仏へ奉じる「水」として
使わせて戴きます。


水源から少し下流は湿地となっております。
春には湿地の植物が育ちます。


無事に龍神さんへの供養と御断りの後
「龍神水」寒の水も汲ませて戴きましたので、
山頂にも少々立ち寄ってみます。
山頂からの眺めは、
秩父盆地から西側の山々がとても良いのです。
少し画像の山々を拡大すると、
修験のお山でもある「両神山」が
きれいに雄大な姿を見せてくれておりました。

山頂からの下り道は落葉樹の落ち葉が
積もり落ち葉の川状態です。
妻の膝下までの深い落ち葉で
思わずビックリな状態で苦笑い❗

龍神の峯
自然の循環そしてその恵み
龍神さんに感謝
合掌