参加者の感想から 結び 追記あり | 秩父曼荼羅小屋通信 ~峯龍の求道日記~

秩父曼荼羅小屋通信 ~峯龍の求道日記~

修験道や武術などの修行を通じて、感じたことを気まぐれに記します。
秩父曼荼羅小屋での出来事や、イベント、講座の情報などをお便りします。
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https://chichibumandara.jimdofree.com/

「天川大峯修験ワークショップ」の感想を
続けて御覧戴きました。
全ての参加者ではありませんでしたが、
このへんで結びといたします。

感想をお寄せ戴きました参加の皆様に
感謝申し上げます。

皆様の体験や思いが何方かのお役にたてれば
幸いです。
また、参加の皆様も同じ時間を修験道という
柱の中で過ごされたこと、今後の生活や
精進に活かしてくださいませ。

合掌 峯龍


峯龍先生、静果先生
先日は、お疲れさまでした。
遅くなりましたが、
先日の天河大峯修験ワークショップでは
感慨深く忘れられない、ひと時を迎える事が
出来ました。
ありがとうございます🙏
その、ワークショップが心地良く過ごせた分、
いろいろ心配り、準備等、
大変だったのでは無いかと想像し
感謝申し上げます🙏

修験に関わり、
山上ヶ岳に登拝出来無い身としては、
奥駈道は憧れに近いものが有りました。
今回、大峯弥山登拝の情報を目にした途端、
登拝したい!年齢の節目の記念にしたい!と、
心揺るがすものが有りましたが、
山行を復活して1000m越す登拝を
本当に出来るのか懸念しましたが、
峯龍先生の「やるか、やらないか」、
静果先生の「決めたら、整うものよ」と言う
言葉に、感化され無事当日を迎える事が
出来ました。
弥山登拝し、奥駆出合いに着いた時は
感動致しました。
遥か昔から、
幾人の行者が、弘法大師、神変大菩薩が、
どのような思いで、この奥駆道を歩いた
のだろうかと想像しながら、登拝してましたが、
下山は、暑さと疲労で足のコントロールが効かず
意識を全集中しないと降りれない程でした。
いつも、思ってるのですが山は厳しくも有り、
優しくも有り,己に問うと…。
なので、自分の安心の為にも数日前から
精進潔斎し祈願し備えてました。

無事に登拝出来ましたが、
これも御神仏のおかげさまと、
ご一緒の先生、先達の方々、皆さまのフォローの
おかげさまと深く感謝しております。

秩父曼荼羅小屋のメンバーの方々とは、
数回お会いしてただけだったので
集合時は緊張しましたが,
一緒に登拝し寝食を共にする事で
絆も深まったのではないかと、
勝手に喜んでおります。

里の行: 職場が観光地に有り、
5月にメディアに紹介されて
怒涛の忙しさでしたが、
大峯ワーク中にまたメディアに紹介されたらしく、里の行が厳しいです💦

今後も、より多くの事を学べるように
努めて参ります。
よろしくお願い致します。

(伝承会員)60代



秩父曼荼羅小屋
先生方

いつも大変お世話になっております。

3日間、誠にありがとうございました。

昨年に引き続き参加させてくださり、
ありがとうございました。
私が感じた事、学んだ事を記します。

○1日目○ 天河弁財天社

特に印象に残っているのは天河の河川です。
水底がよく見えるくらい透き通っており、
日差しがキラキラ反射して輝いてとても
綺麗でした。

暑い日でしたので、水浴びを楽しんでいる方の
姿もよく見かけました。

正式参拝では、豊かな自然と水の恵みへの感謝を
祈りました。

○2日目○ 弥山

キツイ急斜面が続く場面もあり、
何度かヒヤッとする事もありましたが、
一歩一歩に集中し、怪我もなく何とか無事に
登拝する事ができました。
ありがとうございました。

一緒に登拝したメンバーの声がけや、
気遣いがとても有り難かったです。
今年は自分の事で精一杯になってしまったので、
来年はもっと他のメンバーの助けになることができるように頑張りたいです。

歩いている時は今の自分の心の状態、
身体の感覚を常に意識するようにしていました。
山行は、集中力・忍耐力が養われ、
かつ精神的な感覚・感性を鋭くする
良いトレーニングだと思います。
この感覚を普段の生活やお仕事にも
活かしていきたいです。

○3日目○ 龍泉寺

皆様の真っ直ぐにご神仏と向き合う真言と読経が
見事に共鳴、反響し心地良かったです。

今はまだまだ未熟ですが、
これから先続く人生の中で様々な出来事を経験し、多くの感情を味わい、
人として少しずつ成長させて頂く
事になるかと思います。
自分の心を通じて、
ご神仏にどれだけ深く寄り添って生きられるのか?修験道の真髄とは何か?を
もっと探究、実践していきたいと思いました。

これからも御指導のほどよろしく
お願い申し上げます。
来年も楽しみにしております!

(伝承会員)20代


峯龍さま、静果さま

いつもお世話になっております。

先日の大峯修験に参加させていただき本当にありがとうございました、そして、お疲れ様でした。

今年もたくさんのことを学ぶことができ、感謝しても感謝しきれません。


天川大峯修験ワークショップに参加し
日常へ帰ってから、早2週間が経過いたしました。

私は今回、弥山登拝コースへ参加したのですが、
非常に多くのことを学ばせて頂いたと感じております。

峯龍先生、静果先生、曼荼羅小屋会員の皆様、
行事への参加は初めての皆様、
この度は本当にお疲れ様でした。

また、大変お世話になりました。

皆様の大峯修験へ臨む姿勢や、ワークショップを
経てのご感想、非常に勉強になりました。

このような貴重な機会を得られたこと、心より感謝の意を申し上げます。

また、私たちを温かく迎え入れ支えてくださった
あたらしや旅館様、私たちのために夜遅くまで
お店を開けてくださった西浦法具店様も、
今年も本当にありがとうございました。

皆様がいてくださるお陰で、
今年も心置きなく大峯修験へ臨めたと
考えております。

本当にありがとうございますと、
何回申し上げても足りません。


そんな私が、今年の大峯修験で得た主な学びは
「己の弱さを素直に受け入れること」そして
「日常があることのありがたさ」です。

私は、弥山コースの登り途中、
早々に軽い目眩を覚えました。

当日は非常に暑かったため、
熱中症にかかったのだと思います。

予防のために、水分や塩分もこまめに取っており、筋肉疲労の軽減のためのアミノ酸や、
筋肉けいれん防止のための漢方も摂取して
おりましたが、それでもダメでした。

しかし、私は「なんのこれしき」と無意識に自分に鞭を打つ癖があり、自らやると決めたことに
「NO」とは言えない性格なのです。

そのせいで、普段の生活では、
身体から発せられる危険信号を見て見ぬふりを
してしまい、結局、限界が来て数日間寝込んで
しまう、ということもよくありました。

おそらく、それまでの私だったら、軽い目眩くらいでは申し上げなかったでしょう。

しかし、今回は峯龍先生が折に触れて「少しでも体に異変を感じたら、必ず申告すること」と、仰っておりました。

弥山はそれだけ厳しい御山なのだと、
思わずにはいられませんでした。

昨年の大峯修験では、
釈迦ヶ岳へ登拝いたしましたが、
その途中で体調を崩してしまい、その場から
動けなくなってしまった参加者の方がいらっしゃいました。

当時、私もその場に居合わせたのですが、
日常から離れ、自然の中に身を置くとは、
それだけで過酷なことなのだと肌で感じた
出来事でした。

過酷な自然の中でたくましく生きている
野生動物とは異なり、安全な日常で過ごしている
私たちは、文明社会からひとたび切り離されれば
途端に弱い生き物になります。

「生きて帰ってくることこそが修行そのもの」という峯龍先生のお言葉が、私の心に強く残っておりました。

だからこそ、少しでも異変を感じたら
「まだ動けるうちに」自分の体をケアする。

曼荼羅小屋でお世話になってから、
初めて自分の異変を申し出ました。

自分にとって、これはとても勇気のいる
ことでした。

その時の、一緒に登拝してくださった皆様全員の
お心遣い、本当に痛み入りました。

しかし、深く感謝すると同時に、自分の未熟さを
嫌でも痛感し、途方もなく情けなくなり恥ずかしくも感じました。

私が、今まで「NO」と言えなかったのは、
自分の弱さを認めたくなかったからだと、
その時に心から思いました。

軽い熱中症だと思っておりましたが、症状は思ったよりも進んでいるようでした。

すでに両腕は痺れており、脚をあげると前太ももが痙攣し始めるといったような状態だったので、
その後は、ただひたすら自分との向き合いでした。

「なんのために登っているのだろうか」
「もう前へ進みたくない」
「無事に帰れるだろうか」
「こんなことに意味があるのだろうか」

自分の弱さを一度認めると、
後から後から心の声が噴き出してきます。

なるほど、体から発せられるものは、
こんなにもたくさん訴えてくるものなんだなと。

私はこれまで、こんなにもたくさんの音を聞いていなかったのだなと。


そして聞いた上で、
今度は自分と対話し励ましながら登りました。

しばらくそのような状態が続きましたが、
頂上に近づくにつれ、不思議と心の音は段々と
小さくなっていくのを感じました。

そして、頂上では先に到着した皆様が私を温かく迎えてくださいました。

その時の明るく、皆様がいらっしゃった頂上の
風景が、本当にとてもきれいだなと感じ、
自然 と感謝の念が込み上げてきました。

頂上に着くと、
持参してきた水はほとんど無くなりかけていました。
帰り道はどうしようかと、一瞬不安になります。

ですが、
弥山の山小屋では水をいただくことができました。

こうして貴重な水をいただけるのも、
誰かがこうしていてくれるからだと、本当に、
心から本当にありがたく感じました。

一緒に登拝してくださった皆様が私のことを
最後まで気にかけてくださり、
お力添えをしてくださったおかげで歩き通す
ことができました。

こうして弥山を登り切れたこと、
無事に大峯修験を終えられたこと、
これは本当にたくさんの方に支えて
もらったからこそだと、日常に戻った今も
心から思います。

弥山で経験した辛さや、己の未熟さを思うと、
日常の穏やかさも自分以外の誰かが支えてくれているから成り立っているものなのだと。

だからこそ、尊くありがたく大切にしなければ
ならないのだと感じております。

そして、穏やかな日常だからこそ、自分と向き合える時間はいくらでもあったのだと改めて気付くことができました。

今回、たくさんの方にお気持ちをいただけたこと、こうして非常に多くのことを学ばせて頂けたこと、本当に感謝しております。

まだまだ未熟ですが、気持ちを新たにまた日常に
励み、そして、受けたご恩をいつかお返ししたいと考えております。

ご迷惑をおかけすることもたくさんあるかと存じますが、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

本当にありがとうございました。

(伝承会員)40代