弘法大師生誕1250年「三教指帰」遍路② | 秩父曼荼羅小屋通信 ~武尚院 峯龍の求道日記~

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さあ、「三教指帰」遍路を巡りたいと
思います。
今回の旅(遍路)の札所1番は、焼山寺奥の院から
始まりといまします。
お大師さんの原点「虚空蔵菩薩求聞持法」を
修した場所は幾つもありますが、焼山寺、太龍寺
最御崎寺の縁起に関わります。
求聞持法は記憶、脳の活性に関わりますが、
宇宙、星の信仰にも大きく関係するわけです。
焼山寺や太龍寺を求聞持法の視点で観ると
遥かなる山々、そこから見える天体の広がり
の場所と云えるかも知れません。

焼山寺へ向かい車を走らせまして、
途中の杖杉庵に立ち寄ります。


焼山寺へのアクセスは「遍路転がし」的な
険しい登拝をされるか、車でも険しい山道を
走ることになります。
私達は車でしたが、日頃紀伊半島や秩父の
林道走行に慣れておりますので特に困ることは
ありませんでした。
山道を車で走行することがない方は注意が必要です。
焼山寺の本堂、大師堂とお勤めを
させて戴きまして、
奥の院へと向かいました。

奥の院参道の登拝から数分で
「大蛇封じ込めの岩」に到着です。
お大師さんが、虚空蔵菩薩の法力で
封じ込めたと云われる場所ですので
大蛇を供養して参りました。
この巨大な磐座には現在も内在する力が
在りそうです。

尾根近まで登ると小さな社がありますが、
此方は奥の院ではありません。
もう少し、尾根道を歩きます。


此方が焼山の山頂で焼山寺奥の院です。
役行者が開いた「蔵王権現」が祀られます。
剣山も含めて焼山からはよく見えます。
剣山の信仰にも関係が深いかも?
この山々と天体。
「虚空蔵菩薩求聞持法」の修行環境に大切だった
のだと感じました。
南無虚空蔵菩薩
南無山上大権現
南無神変大菩薩
南無大師遍照金剛

合掌

太龍寺へつづく