秩父修験古道  | 秩父曼荼羅小屋通信 ~武尚院 峯龍の求道日記~

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本日は、建国記念日。
秩父地方は快晴で修験実習日和‼

今日は先にお伝えしていた修験実習を
秩父修験古道を使って実施いたしました。


この古道は、
武甲山山麓の
琴平ハイキングコースでもあり、
標高はありませんが、
修験古道と云われるだけあって、
コース上に多くの神仏が祀られており、
修験道に興味をもって戴いた方にはちょうどよいのです。


本日のスタートは、
現在、新に温泉施設などを建設中の西武秩父駅です。
だいぶ建設も進み4月オープンに向けて作業も急ピッチです。
和風ないい感じですね!
温泉は「祭の湯」と云うそうです。


羊山公園で本日のオリエンテーションを行い
細かいポイントを説明します。

森羅万象(自然)との感応。
それが本日の目的である事を
参加者にお伝えしました。
また、自然と感応するため、
行動中の会話は
必要最低限といたしました。




山の神を祀る祠で
初めの祝詞実習。


掃除がなされた祠。
地元の管理がなされていて良い気が漂います。


しばらく登ると大山の神。
地元の方?の掃除がなされています。

今回も先頭の先達は妻が務めます。
会話を制限したことで
自然の音や感覚に感応しやすくなり、
妻の先達により
普段は見落としてしまう
野性動物の足跡やサインなど
発見することができ
参加者の皆様には貴重な
体験だったのではないでしょうか?
(妻は永年野性動物の業界に関わってきました。)


このコースは神を中心にを祀る領域
(斎所山)と仏を中心に祀る領域(護国観音)に別れております。
また、コース上から秩父の修験三山、
武甲山、両神山、三峰山を拝することが
でき、古の時代の熊野信仰を感じさせます。

この画像は
ちょうどその両部分けにある
秩父修験堂の大岩へ登るはしごです。
きっと昔は何も無しで登ったと思います。





秩父修験堂は
近年その当時を偲んで建てられたものですが
東西南北に各修行門を配し
各方位に神仏を祀っており、
正面に熊野権現を中心に金比羅権現、観音菩薩を祀ります。


山麓にある琴平神社の宮司さんの説明書き。


こちらでも基本的な修験の内容について
レクチャーいたしました。


修験堂近くに祀る観音菩薩座像。


修験堂から数分で
秩父観音霊場26番奥の院岩井堂。
弘法大師が護摩を焚いたと伝わります。


岩井堂裏手の窟。


岩井堂から27番大渕寺に向かいます。
途中に大淵寺の護国観音があり
そこからは秩父盆地が見渡せ、
たいへん良い眺めとなっておりますよ!


大淵寺から護国観音を望む。

大淵寺観音堂で勤行を終え
本日最後の実習地の
28番橋立堂へ向かいます。

橋立堂は、秩父今宮神社、元は聖護院末寺の今宮坊に関係する修験の道場でした。

橋立堂には鍾乳洞があり
行場でした。
本尊は、馬頭観音で弘法大師伝説が
あります。


橋立堂はこちらの断崖絶壁の直下にあります。




本日最後の勤行を行い、一日の振り返りをさせて戴いて実習を終えました。

参加の皆様の表情はとてもよい笑顔です。

最後に橋立堂にあるお洒落なカフェで
至福の一時を過ごし
お開きといたしました。