風が吹けば枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば土が肥える。
土が肥えれば果実が実る。
こつこつ、 ゆっくり、人生フルーツ。。。
樹木希林さんのナレーションから始まる、
ドキュメンタリーの映画。。。
追悼番組を録画、やっと今日、観れました。
愛知県春日井市、高蔵寺ニュータウンの一隅、
雑木林に囲まれた一軒の平屋。
建築家、津端修一さん90歳。津端英子さん86歳。
30畳ワンルームの素敵なお家に暮らす二人の生活。
修一さんが尊敬する、
アントニン・レーモンド邸の倣って建てた家。
キッチンガーデン彩る70種類の野菜。
50種類の果実。
妻、英子さんの手によって美味しいごちそうになります。
刺繍・編み物・機織り・なんでもこなす英子さん。
互いの名前を「さん付け」で呼び合い、
長年、連れ添った夫婦の暮らし、、、
細やかで、気づかいと工夫に満ちていた。。。
(ホームページより抜粋)
先日亡くなった、樹木希林さんの、
ナレーションが、また、しっとりと味を出していて、
心にしみって来ました。。。
庭の一角に「小鳥の水浴場」と、かめに水が張られて、
可愛い小鳥たちが水浴びをする光景が、
なんとも、優しい気持ちになります。。。
他にも、黄色く塗られた板に、
それぞれ、果実や野菜の名前が書かれ、
土に埋められていたり、木にくくりつけられて、
「楽しみです。」とか、「春になったら。」とか、
小さなメッセージが、また、ほっこりしました。。。
淡々と、日々過ごす中で、畑仕事をしたり、織物を織ったり、
なんでも一人で、こつこつ、手仕事をする英子さんに、
こんなまめに暮らしを楽しめる人って、
素晴らしいなぁ~と、感じました。
自分は、楽に手早く出来ることばかり
考えている暮らしをしてて、
将来、こんな、穏やかで、優しい老後を
二人で過ごせるのかと、考えさせられる映画でした。。。
「家は、暮らしの宝箱でなくてはいけない。」
モダンニズムの巨匠・コビュジェの言葉。
自分の家を、宝箱にするのは、自分たち。。。
そして、映画の終盤、、、
”人生は、長く生きるほど美しい”
の、ナレーション。。。
この深みのある言葉に、絶賛して、
日々の生活を愛でる、こつこつ、
ゆっくり、自分らしく、と、
珍しく?まじめに思った、わたくしなのでありました~~(*^▽^*)
最後に・・・
樹木希林さんの、ご冥福を心からお祈りいたします。。。