原之内菊子の憂鬱なインタビュー
読んでみました
おたふく顔の原之内菊子には特殊な能力がある。
その顔を見た者は皆、”自分語り”が止まらなくなってしまうのだ。
75点
原之内菊子(はらのうちきくこ)さんの
特技は 出会った人の本音を
聞きたくもないのに聞かされること
その特技に目を付けた弱小編プロ「三巴企画」の戸部社長は
菊子をインタビュアーとして採用します
ただうなずいているだけで 特ダネを取ってきてしまう菊子
しかし ヤクザの親分のインタビューをしたことで
とんでもない事件に巻き込まれ・・・
という 笑いあり ドタバタありのほっこり小説です
もう一人 編プロ社員の東大卒で文学オタクの桐谷くん
というキャラが 語り手になっていい味出します
児童文学オタクで 読書ネタが頻繁にでてきて
それが本好きにはウケますね
最後はいい終わり方なんですが
ほぼほぼ 菊子の境遇は
読んでいてつらいんですよ・・・
だって 自分にかまわず 相手が自己満足で
ガンガンしゃべってくるんですから
聞くって結構しんどいですよ
私だったら 人に会いたくなくなります
でも そこを聞いてあげる菊子は
優しいですよね 人柄がにじみ出てます
全般的には バタバタバターと
取っ散らかった感じがしますが
自分の居場所や能力について
誰しも迷うことが 温かく書かれた小説でした
書中に ライ麦畑でつかまえて
を読んだことがないなんて
というシーンがあって 焦る
今 暑くなってるから
「寒いほうがいい」と思うけど
寒くなったら
「暑いほうが平気」って
なるんだよね
ですから
今は
「寒いほうが耐えられる」
と思う
今日まで中間テストでした
息子と私のお昼ご飯
息子の分は玉子で包んでやるけど
自分の分は 包まない
愛というより 自分のことが面倒なだけ
マスクで悩んでいるので