法律事務所と初期費用③ | 弁護士の独立開業 マチ弁モデルの再構築

こんにちは、弁護士の松本常広です。

 

今回も、開業の費用についての続きです。

 

【事務用品】

ゴム印、ラベルライター、大型ステープラー、大型穴あけパンチなどは他の事務所でも使っているような一般的なものを購入しました。

 

名刺は、当初地域での人脈づくりも兼ねて、地元の印刷会社に100枚ほど試作をお願いしました。

そして、できあがった名刺を修習同期の旅行で意気揚々と配りました。

 

ところが……。

 

ニヤニヤする同期たち。

「松本ぉ~これはあかんやろう」

 

そんなにデザインが悪かったかと不安になる私。

同期の一人が名刺の英語表記部分を指さしました。

 

The Low Office of Musashikoyama

;:゙;`;・(゚ε゚ )ブーッ!!

 

Low Officeって何さ。

 

自宅に戻り印刷会社への依頼メールを確認すると、きちんと「Law」になっていました。

印刷会社が入力をミスしたようです。

相談者に配り始める前で良かった……。

 

こういったアクシデントや名刺裏面の事務所地図のデザインがあまり気に入らなかったこともあり、名刺のデザインを自分でやってみることにしました。

「法律事務所と初期費用①」で書いたとおり、前職の退職に時間がかかっていたので、開業まで間もありましたし。

 

印刷物デザインといえばAdobe Illustratorです。

それまでIllustratorを使ったことはありませんでしたが、自分で印刷物をデザインできればデザイン料を削減することができると考えマニュアル本を片手に操作方法を覚えていきました。

 

作成した名刺はこんな感じです。

 

(左が印刷会社デザイン、右が私作成。「Low」の文字が痛々しい……)

 

(裏面の事務所地図。同じく左が印刷会社デザイン、右が私作成です)

 

デザインが決まれば後は印刷会社を探すだけです。

ここで登場するのが最近CMも流れているラクスルという会社です。

開業、そしてその後の事務所運営において役に立ったものを三つと挙げろと言われたら、私は、Google、Amazon.com、そしてラクスルを挙げます。

 

ラクスルというのは、ネット印刷の一種です。

ネット印刷というのは、インターネットで注文する印刷通販のことです。

ネットで注文、入稿、決済を行い、店員と対面することなく印刷物を完成させることができます。

 

ネット印刷各社は、店舗や営業担当を抱えないこと、自社で輪転機を持たず提携先印刷会社の空き輪転機を活用すること等により低価格化に成功しています。

入稿も、Illustratorに限らずWordやPowerPointで作成したデータも可という会社が増えています。

 

たとえば表面カラー裏面モノクロの名刺100枚だと、納期を1週間と長めに設定すれば送料込みで700円程で発注することが可能です。

500枚まとめて頼めば送料込みで2200円程。

一枚あたり4.4円です。

 

開業準備段階に、名刺、封筒、折パンフレットをラクスルで印刷しました。

開業後はチラシも発注しています。

零細事業者にとっては本当にありがたい存在です。

 

(ネット印刷でも封筒の色、のりテープの有無等は選べます)

 

(色々な企業のパンフを参考に作成。持ち帰られる相談者も多いです)

 

【その他】

ローパーテーションは、Askulで購入。

 

書籍は、開業マニュアル等に載っていた「役立つ書籍一覧」などを参考に買い揃えました。

相談スペースに飾ると見た目が良いので加除式の書籍もいくつか購入しました。

が、分厚い割に知りたいことが載ってないことも多く、お飾り感が否めません。

 

看板、ウェブサイトについては、それぞれ改めて書きたいと思います。

 

ところで、LawとLowの間違いについて。

弁護士ならそんな誤記すぐ気づくでしょ、と思われるかもしれません。

是非「Low Office 弁護士」で検索してみてください。

 

ではまた。