こんにちは、弁護士の松本常広です。
今回は、開業の費用についての続きです。
まず、前回も掲載した開業費用一覧です。
【電化製品】
デスクトップパソコンは、DELLで購入。
たまにIllustratorやPhotoshopを使いますが問題なく稼働してくれています。
それ以外にも携帯用にSurface Proを使っていました。
複合機については、大型のものをリースするのかなど議論があるところです。
私の場合、スモールオフィス向けA4モノクロレーザー複合機を購入しました。
一覧表には40,000円と記載していますが、正確には37,500円で、家電量販店のポイント、キャッシュバックキャンペーンを加味すると実質30,000円弱でした。
カラーとA3は、もともと持っていた家庭用インクジェットプリンターで対応しました。
A3資料の印刷・コピーは、家庭用だと手間がかかりますが、そこに目を瞑れば仕事は回ります。
複合機購入から3年経ったので、最近A4カラーレーザー複合機に買い換えました。
(旧複合機、もしものときに備え今も事務所の物置に)
(新複合機、カラーはそれほど使わないのでカラートナーはあまり減らないです)
複合機の選択については、結局仕事の見通しとの関係ではないかと思います。
私の場合、仕事が来るかわからない状態でリースという固定費を計上したくありませんでした。
逆に前職との関係等で一定の受任見込みがあり、それらがコピーを取る頻度の高い案件だということであれば、リースを検討しても良いと思います。
また、多少仕事が忙しくなっても、ある程度の不便は自分の時間を犠牲にすれば何とかなるだろうと思っていました。
なお、当時、頭の中で以下のようにそろばんを弾いていました。
リース 月1万(カウンター料金等込)×12月×5年=60万円
購 入 3万+5万(買替)+7000円(トナー)×4(3か月ごとに購入)×5年=22万円
上記は事務所の売上が低調であった場合を念頭においています。
好調な場合は喜んで追加投資すれば良いので、開業準備段階は最悪のケースを想定しながら備品を揃えました。
シュレッダーもこの感覚で、家電量販店で大特価品を購入しました。
A4用紙5枚ずつしか処理できないという代物ですが、いまだ現役です。
不便ですが、友人と電話しているときなどに「ながら」細断しています。
さすがにそろそろ買い換えようと思っていますが。
電話機も同様で、初期投資がかさむビジネスフォンではなく、家庭用電話機(子機付)を購入しました。
いまだにビジネスフォンは導入していません。
ちなみに、現在、電話・FAX回線及びインターネット回線はひかり電話、フレッツ光を使っています。
2回線分使えるので電話+FAX、電話+電話までなら対応できます。
よくよく思い出してみると、当初FAXは通常の電話回線を使っていました。
ひかり電話回線+通常の電話回線という二つの回線を契約していたのです。
理由は、前職就職時まで遡ります。
5年前、議員秘書の採用が決まったとき、弁護士資格も維持するつもりでした。
そうすると、弁護士として登録する電話・FAX番号をどうするのかが問題になります。
よもや議員会館の電話番号を登録するわけにはいきません。
新規に契約するのは嫌だなあと考えていた時、ふと思い出しました。
あれ、そういえば大学時代に使っていた固定電話の加入権どうしたっけ、と。
私が大学に入学した当時、高校生の携帯保有率でさえ限りなく100%に近い状態でした。
が、私は「携帯電話でつながった人間関係は本物ではない」という良くわからない思想に囚われており、一人暮らしのアパートに固定電話を設置し、携帯電話を購入しませんでした。
私に電話しても大体留守電になるため、「昭和か!」という突っ込みと共に飲み会等の誘いは減っていきました……。
今にして思えば、大学時代の交友関係を狭める一要因となった苦い思い出です。
しかも、寂しさと不便さに堪えかねて大学2年進級時に携帯電話購入するというヘタレぶり。
嗚呼忌まわしき記憶かな。
とにもかくにも、5年前、休眠状態になっていた電話加入権を発掘し、その番号を登録していました。
というわけで、開業準備段階で私は固定電話回線を一つ持っていました。
しかし、電話番号とFAX番号は分けたい。
また、当時、ひかり電話回線だとFAXをうまく送受信できない場合があるという話もありました。
そこで、開業当初はひかり電話回線+固定電話回線(FAX用)という運用をしていました。
そして、開業から1年程でFAXもひかり電話回線で問題ないということでひかり電話回線に統一しました。
思わず思い出話に逸れてしまいほとんど費用の話ができませんでした。
今回は確定申告の時期ということで大目に見ていただければ幸いです。
続きはまた来週。
ではまた。


