法律事務所と初期費用① | 弁護士の独立開業 マチ弁モデルの再構築

こんにちは、弁護士の松本常広です。

 

前回、2013年中の開業に向けて気合を入れていこう、そう思っていたところ……。

と締めましたが、何のことはない、前職の退職時期が延びてしまったというよくある話です。

 

後任の秘書が仕事を覚えるまで週3勤務で良いので2014年4月末まで残って欲しいと。

しかし、国会の仕事ということもあり何だかんだ忙しく、開会中は休みなしという週もありました。

 

結局政策金融公庫からの借入れ返済猶予期間6ヶ月は、開業する間もなく過ぎてしまいました。

既に物件は借りていたし、通信関係の手続も終わっていたので固定費だけ出ていく状態。

 

とはいえ、政策秘書は適職でしたし、政策関係が好きだったのでこれは仕方ありません。

たまの休みに少しずつ備品を買うなどの開業準備を進めていく、ということにしました。

 

というわけで、今回は、開業の費用のお話です。

まず、開業マニュアル等にも良く載っている開業費用一覧、私の場合は大体こんな感じでした。

 

 

開業費用は抑えるぞ、と思っていた割には結構かかってしまいました。

 

冷蔵庫、レンジ、掃除機等は事務所兼自宅だったため、それまで使っていた物をそのまま使用しました。

備品等については必要になったら買い足せば良いという視点で選んでいきました。

以下、詳細です。

 

■執務室関係

開業費用を抑えるためには中古品を購入するのが良いのですが、昔から他人が触ったものに抵抗があったため(全く不合理な感覚)、新品を購入しました。

ほとんどAmazon.com、Askulで揃えました。

 

デスクは、若干広めの140㎝幅。

書籍や資料が積み上げられた現在のデスクを見ると、120㎝にしなくて良かったと思います。

 

執務用のチェアに関しては、長時間座り続ける仕事なのでこだわりたいところ。

バロン、アーロンチェア、エルゴヒューマンなどなど夢が広がります。

しかし、予算が……。

 

Askulやオフィスコムのショールームに通い、試座しながら財布と相談して4万円程のものを選びました。

「いつかはクラウン」みたいな気持ちで高級チェア群を横目に見ながら。

 

デスクとチェアについては、予備として各1万円ほどのものをもう一組購入しました。

確かAskulで購入したように記憶しています。

 

事件記録保管用のスチールキャビネットは、開業時には購入しませんでした。

案件が増えてきたら買えば良いと思い、しばらくは本棚やインキャビネットの中に保管していました。

 

(執務用デスク、インキャビネット、本棚は色調を統一しました)

 

この項目で少し毛色が違うのがソファベッドだと思います。

 

事務所のレイアウトはまた後日掲載しますが、事務所兼自宅でしたので執務スペースで寝起きする必要がありました。

執務スペースとはいえ友人知人に見せる機会もあり得ます。

何かの拍子に依頼者に見られることも……。

 

そう考えると、ドーンとベッドを置くのは憚られます。

そこで、ソファベッドで寝起きすることにしました。

業務中はソファ形態にしておけば見られても安心。

 

(ベッド形態、この上に寝てました)

 

明らかに腰によくないのですが、早く事務所を軌道に乗せて事務所と自宅を分けられるよう自分にプレッシャーをかけるつもりで購入しました。

しばらく前職を退職できなかったので、経営努力とは関係なくソファベッドでの睡眠を余儀なくされましたが……

 

今にして思えば、ソファベッドはもっと凹凸の少ないものを選ぶべきでした。

凸凹が腰に与える影響を当時の私は軽視していました。

 

ちなみにこのソファベッドは、何とか事務所と自宅を分けることに成功した現在も、仮眠用として私の業務を助けてくれています。

 

■相談室関係

テーブルとチェアはIKEAで揃えました。

どの家具を選ぶのか悩んでいる時間、購入した家具を組み立てている時間は至福のひと時です。

何せ、小さいとはいえ自分の城を築いているようなものですから。

 

(休日に少しずつ組立)

(一般家庭みたいです)

 

テーブルは、伸長式なので6人用としても使えます。

よく企業で見かけるワイヤリングボックスの必要性はあまり感じませんでした。

 

コートハンガーはASKUL、傘立てはAmazon.comで自分の好みにあったものを選びました。

 

執務室用家具にしろ、相談室用家具にしろ、たとえ潤沢な資金があっても、業者に丸投げするのではなく自分で熟考に熟考を重ねて選ぶほうが愛着がわくのではないかと思います。

 

少し長くなりましたので、続きは次回。

ではまた。