バンベルク響のブルックナー | 音を見つめる日々…

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タケミツ・メモリアルホールにブロムシュテット&バンベルク響の

ブルックナーを聴きに行ってきた。

オケのコンサートは久しぶりだな。

ブロムシュテットさんはもう89歳。

指揮者は皆このくらいの年になるとある種の輝きを放ち始める。

指揮する姿の一挙一動が深い意味を持つようになる。

最近、サントリーでウィーン・フィルを振った小澤さんの指揮も

そうだった。

オーラがすごい。

 

バンベルク響はとても丁寧で誠実な演奏。

ブロムシュテットさんは、年とともにテンポは遅くなるかと思いき

や、逆にスタイリッシュになっており、速めのテンポでスッキリとま

とめ上げていた。

前半のモーツァルト交響曲第34番(エグモント序曲から変更)は

軽快でとても良かった。ちょっと古楽っぽい仕上がり。

休憩後はメインのブルックナー第7シンフォニー。

楽員は2倍くらいに増えて、舞台を埋め尽くす。。

ブルックナーの語り口調は生で聴くとその魅力がよくわかる。

例えば金管だけの力強いアンサンブルの後、突然静けさが訪れ

てかすかな弦のトレモロの中にフルートのソロが浮かび上がる、

みたいな。。。

しかしほぼ吹きっぱなしの金管セクション、すごいです。

唇よく持つなぁ。普通ベロベロになっちゃうでしょう?

当日リハーサルでは全曲通しなんて絶対やっちゃいかんな、など

とつい余計なことを考えてしまう。

ところで弦(特に第1バイオリン)のフォルテの高音は一生懸命弾く

とキリキリと硬く耳障りな音になってしまう。

日本のオケだけなのかなと思っていたけどバンベルクもやはり

そうだった。これって何とかならないものかな?う~む。

しかし高い音楽性に満ちたブルックナーが展開されていたことに

変わりはなく、演奏を終えたオーケストラに聴衆は惜しみない拍手

を送っていた。

▲オケが去った後も何度も舞台に呼び戻されるブロムシュテットさん