繁華街を徘徊していると、目に飛び込んできた。派手でイカガワシイ、下品な看板である。いかにも風俗、運命(さだめ)を感じた。近くに行って見ると[イメージクラブ]と書いてある。俺は、この店に身を投じた。

フロントで、従業員が説明を始めた。メチャクチャ早口で、訳が分からん。戸惑いながらも、俺は、冷静を装う。これは、闘いなのだ。

奴は大声で『制服を選んで下さい!』ウゥッ…服など俺にとってはどうでも良いアイテム「どれでもいいッ!」と答えると、すかさず『そんな事を言わないで、お好きなものをお選び下さい』ウッ…そんなデカイ声だすな!仕方なく控え目なスーツを指差して「これで頼むゎ!」すると『ハイッかしこまりましたぁ!○○○の映画版スーツですねッ!』おいオイ、いい加減にしろッ!そんなの知るか馬鹿!!コイツは、毎回、こんな恥ずかしいコトを吼えてるのか!?

俺は、内心、ヤバイと思った。引き返すなら今だと、頭をよぎった。が、しかし《風俗ハ道ナリ》前のめりに押しつつ、ひたすら忍ぶ。風俗道を極めんと欲する俺に、後戻りなど無い。前進あるのみ…と自分自身に言い聞かせた。

ほどなくして、小柄な雌豚が『いらっしゃいませ!』うほっ!俺の好みではないか!!たまには、良いコトもある。シャワールームで洗ってもらい、早速プレイ開始ダァーッ!!!

部屋は、普通のヘルスと変わらない。異なるのは、天井から垂れている、数本の電車のつり革のみ。これで痴漢プレイでもするのかなと思った矢先、ラジカセから電車の音が流れてきた。『次は○○次は○○』こ、これは、俺様に痴漢をしろと言っている。ウッ…間違いない…しかし、ほとんど電車に乗らないので、そういう素敵な想像をしなかったのだ。だが、せっかくだ!挑戦せねば!!俺は、ハラをくくった。

左手でつり革を握り、右手で雌豚の体をモテアソブ…が、落ち着かない。恥ずかしい!出来ればしたくない!!限界だァ!!!勇気を出して「コレやらなきゃ駄目か?」すると明るい声で『良いですよ』 フー、助かった。こんな事は、酒パワーでも出来やしまい。ましてや、シラフなら尚更だ!

その後は、普通のヘルスプレイだった。店の作りが悪いせいで、隣の部屋の音が筒抜けだ。あっちは、永遠と痴漢プレイ。どんな奴がやっているんだ!!頭が腐っているッ!! 色々考えてしまって、身が入らない。しかし、なんとかフィニッシュすることが出来た。日頃の厳しい修行、強い精神力の成果である。やれやれだ!恥ずかしい気持ち飽和状態、逃げる様に店を出た。