仕事で最も重要で必要性の高い知識は、実務経験を通して身につくものです。実際の経験を通してしか身につかない「ノウハウ」といってもよいかもしれません。その意味でまず、仕事の現場で体験からできるだけたくさんのことを吸収することが大事です。
一方で、勉強しないと身につかない知識があります。自分の仕事のスキルを高めることや会社から求められている仕事レベルに必要とされる知識や技術がそうです。自分が何を求めているのか、自分が何を求められているのかを明確にして、どんな資格が必要か、勉強の目的をはっきりさせることが重要です。
資格取得は、今の仕事の専門領域を広げ、専門のスキルを高めることとなり、仕事での成功に役立つことになります。まず、今の仕事に関係する資格取得を目指すことが必要です。例えば、経理部門の人なら、簿記や税理士の資格。人事部門の人は、社会保険労務士や心理学関係の資格取得することで、実務と結びつけることができ、その資格を生かすことができます。資格を生かすためには実務経験が必要です。さらに、資格を具体的な成果に結びつけることができれば、会社にとって有益な人材となります。人材は常に成長していくことが求められています。資格は自分の実力や優位性、心理的安心感を証明してくれます。自分のスキルアップのために資格試験に積極的に挑戦してください。
次の資格取得のための勉強法について、そのノウハウを述べていきたいと思います。
まず、初めからテキスト(参考書)を読み込んで覚えようとしないことです。知識のインプットや暗記にとりかかる前に、何をどの程度まで勉強したらよいか検討することが大事です。最終的にどういう問題を解けるようになればいいのかを知ることで、努力の方向性が定まります。自分の仕事と関係のある資格であれば、過去問からやってみて、過去にどういう分野からどのような出題があったか、問題の傾向や難易度を把握します。これによって集中的に勉強するところとやらなくてもいい部分が明確になります。つまり、過去の出題問題にあたり、何ができて何が足りないかを知る必要があります。過去問の分析結果を参考に、勉強計画を立てそれにあわせて勉強します。3~4週間勉強を続けたら、再び過去問をやって成果を見ます。こうして過去問、テキスト(参考書)、過去問という形で勉強していくことです。過去問をやって解説を読み、さらに、わからないところや不明な点をテキスト・参考書にあたって理解していくというやり方です。過去の問題をフルに活用するということがより効率的な勉強の仕方となります。
試験勉強において、覚えたことを人に話したり、自分の経験と結びつけて記憶すると、理解度・定着度がよくなります。「エビングハウスの忘却曲線」によれば、どんなに記憶のいい人でも、勉強の1時間後には半分以上、1日後には6割から7割程度は忘れてしまうそうです。ですから最初の記憶・理解度をアップさせるためには、勉強直後にもう一度、テキストや参考書を見直して何を理解し覚えたかを確認しておくことです。そうすることで、その後の定着度はぐんとよくなります。
