家族でさいたま市の鉄道博物館に行った時のこと。
館内の「模型鉄道ジオラマ」で実演ショーを見ていたらBGMで聞き覚えのある曲が流れてきました。
「あ、これは」。そう思った瞬間、不思議な感覚が襲ってきました。
「いま自分はソウル駅へと向かう深夜のKTX車内にいるのか?」という錯覚です。

その曲はKTXが終着駅に近づくと流れる車内メロディー。
自分がそれを耳にするのはテグ(大邱)、プサン(釜山)、クァンジュ(光州)など首都圏以外の都市からソウルに向かう時です。試合取材が終わり、日付が変わろうかという時間。車内は薄暗く、乗客の多くが一日の疲れを背負ってぐったりしています。自分はその横でノートPCと格闘していると、馴染みの旋律によってソウルが近づいたことにハッと気づかされるのです。

20160618

今回、その曲をKTX車内以外で初めて聞いてしまい、誰のなんという曲なのか気になってしょうがなくなってしまいました。そこで調べてみました。
スティーブ・バラカット(Steve Barakatt)さんの「Dreamers」です。お聞きください、どうぞ。
 
Dreamers
Steve Barakatt
¥ 200

KTXに乗り慣れている方だと、「おーっ」ってカンジではないでしょうか。さらに調べてみると、途中の停車駅を告げる曲もわかったのですが、これもまたスティーブ・バラカットさんの楽曲でした。

California Vibes
Steve Barakatt
¥ 200

思いがけず耳にしたことをきっかけに深まった知識。しかし、繰り返し聞くと深夜の車内が思い出され、ちょっと気が重くなります。音の記憶おそるべしです。