京の玄関で湯とうふ御膳を食べてみる | コン美味食文化論

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いけずな京女が、コンビニエンスに現代ニッポンの食文化を探求中。食のクロスロードを縦横無尽に放浪してます。

 さる事情があって、湯豆腐の写真が必要になりました。
 もちろん自宅で作ってもよかったんですが、ふと
 「京都人は、観光客の皆様にどんなもんを食べさせているのか?」
 と思い立ち、京都駅ビルの中にある某有名豆腐料理店へ。
 「今月の特別ランチ 京湯とうふ御膳」¥2,400
 高っ
 え~と、いつものコンビニランチの何食分?
 しかし、店の前には行列…やっぱり景気は回復しているのだろうか。


 食前に「ギャバ入り豆乳」が供され、「京湯とうふ御膳」のスタート。


刺身湯葉


一、刺身湯葉
 わさびじょうゆでいただきます。湯葉の歯切れが心地よく、つるんと入ります。


おばんざい二種


二、おばんざい二種
 「ひじきと春雨の炒め煮」は、ごま油の風味が聞いてコクのある味。
 「春菊の白和え」はちょっと甘めの和え衣の中に、春菊のほろ苦さが心地よい一品です。


湯豆腐


三、湯とうふ

 ふつうにおいしいけど、もっとおいしいお豆腐知ってるしなあ…。
 よく言えばクセがなく万人向けの味、難を言えば個性のない味ですか。


かき揚げ


四、季節野菜のかき揚げ
 あっさり味が続いたところに、揚げ物はうれしい一品です。


豆腐のおぼろごはん


五、豆腐のおぼろごはん

 甘めに仕上げた「おぼろ(そぼろ)をご飯にのせて。お米の味が引き立ちます。
 お吸い物、おこうこ(香の物=漬物)付き。


豆乳デザート


六、豆乳のデザートと黒豆珈琲

 「豆乳のデザート」は、ムースのように仕上げた甘さ控えめの豆乳スイーツ。あっさり軽い味でよかったのですが、容器、プラスチックはやめよーよ。
 「黒豆珈琲」は、丹波黒豆とコーヒー豆をブレンドした「うす味」の飲み物。お茶のようなコーヒーのような。


 さて総評は。
 ふつうにおいしいけど~
 たぶん素材もそれなりのもん使ってるけど~
 量もお腹いっぱいになったけど~
 駅ビルやし場所代も高いやろうけど~
 東京でもこれくらいの,値段ランチぎょうさんあるけど~
ふところ痛いわっ

 もちろんこのお店だけの話ではなくて、観光客相手のお店なんてみんなこんなもんでしょうけど。別にちゃぶ台をひっくり返すほどまずいものを食べさせるわけでもないし。
 そやけど…やっぱり殿様商売ですわねえ。