こんにちは！TOOLBOXの室本です。
今回の作業依頼は「車高調のスプリング変更」
以前から一緒にジムカーナやサーキット走行などを楽しんでいる常連さんなのですが、この頃はタイヤのグリップに対して足回りが柔らかすぎるのか？フロントタイヤがボディに干渉してしまう様に…
ということで今回、メインのスプリングを
10Kから14Kへ変更します！
しかしこの車両、訳あってまだLSDを組んでいませんから、
トラクションが抜けてしまうと絶望的に走らなくなってしまうんです
特に固いスプリングを組む訳ですから、”伸び側のストローク”が少なくなってしまいます。
どのくらい変わるかというと、
今まで
スプリングレート:10K
輪荷重：395kg
1G時のたわみ量（大体）：39.5mm
この”たわみ量”が伸びストロークとなります。
新しいスプリング
スプリングレート:14K
輪荷重：395kg
1G時のたわみ量（大体）：28.2mm
およそ11mm変わってきます。
たった11mmですが、回り込むコーナーなどではイン側のタイヤが掻いてくれるかどいうかが変わる時って意外とあるんです。
そこでその伸びストローク不足を補うために…
アシストスプリングを導入します！
コレはヘルパースプリング同様にメインスプリングと同軸上に取り付けるスプリングで、作動長やレートを工夫するとストローク初期の動きをソフトにしたりもできるんですが…
難しいので利用した事がありません
まだまだ勉強中です。
とりあえず今回は1G未満で作動が終わるように設定できる
ESAアシストスプリングを使用します！
スプリングレート:20K
作動長：14mm
輪荷重：395kg
1G時のたわみ量（大体）：14mm
スプリングレートは20Kとビックリするくらい固いけど、作動長は15mmだけなので…
１Gの時にはもう密着してしまってるんです！
それでもこのスプリングが入ることで
メイン:28.2mm+アシスト:14mm=42.2mm
伸びストロークが従来より増えるんです！
でもここから先は14Kとして作動する為しっかり踏ん張ってくれます。
取り付けするにはアシストスプリングが収まるだけの寸法が必要なのですが…
今回の車両はそこで一苦労
まずスプリングが収まる寸法がない為、メインスプリングを短い物を選択。
作動長も不足気味になってしまうので、作動長が多めなスイフトに変更。
しかし、コレでもスプリングとホイールのクリアランスがギリギリ
このままでも街乗りレベルじゃ問題は無いと思われますが…
スポーツ走行時はハブやホイールの歪みがあり干渉してしまうかも？
万が一の為に”ホイール新調”とはいかないので…
スペーサーとロングボルトを用いてとりあえずしのぎます
更にスタビライザリンクの取り付け位置を下げる必要があった為、長さが調整できるクスコ製に変更します。
これでようやく取り付け完了です！
あとはこの足回りに慣れるだけですね
ご利用ありがとうございます！
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