こんにちは！TOOLBOXの室本です。
今回はかなり長文になりますが、興味を持っていただける方はお付き合いください！
まずはTOOLBOXの昔話から。
今年で13年目を迎えるTOOLBOX。
整備士として10数年働いてきた経験をベースに、開業当初は「くるまの修理屋さん」として創業。
一般的な修理や車検などをメインに持ち込みのタイヤ交換や車高調取付けなどを行っていました
創業から2年後の2013年、自身の勉強も兼ねて15万km走行のR53ミニクーパーSの中古を購入。
いろんな故障や修理を経験しながらも、モータースポーツ活動を開始
この頃からミニサーキットに通ったり、ジムカーナも定期的に始めてました。
まだこの頃はまだチームとしては活動しておらず、昔のダートラ仲間や親子でレンタルカートで遊んでいたりと
この頃から「楽しむモータースポーツ」を大事にしていました
この頃までは比較的普通なクルマの入庫も多く、車高調取付けやタイヤ交換など内容も一般的で車種もミニバンやワゴンなどが多く、AT車も多数入庫していました
そして創業から4年後の2015年、
現在の店舗に移転してきました
この頃にはFacebookを始めていて、創業当時から続けているブログを見られてご来店される方が増えてきた頃。
徐々にマニアックな修理の依頼やチューニング要素を含んだご依頼を頂ける様に
でもまだこの頃にはAT車の比率が多く、まだまだ一般的なご依頼が多かった時期。
この頃ぐらいから一緒にモータースポーツを楽しんでくれる仲間が徐々に増えてきて、ライセンス競技（ジムカーナ等）の方が増えてきたこともあり創業8年目の2019年にそれまでFacebook上で活動していた、
TOOLBOXモータースポーツ部をJMRC承認クラブとして登録
ココから本格的にモータースポーツチームとして活動し始めました！
ご依頼いただける作業もモータースポーツ寄りになってきて、古い車の修理とも重なり…
入庫の大半がマニュアル車という現在に至ってます
結果的に私の大好きなクルマばかりです
気がつけば今ではあまり見かけなくなった車両や、他店では断られるような作業を沢山ご依頼いただけるように
そんなご依頼に応える為にもスタッフの採用や教育って事が必要なんです。
でもこういった作業のやり方って…
誰かに伝えていく事ってかなり難しいのです
〇〇を交換する
という作業依頼に対して、
「〇〇を交換できました！」
といっただけではダメなことが多いんです
交換する部品がどうして悪くなったのか？
これから付ける部品は問題無いものなのか？
取り付け方に問題は無いか？問題は無かったか？
などなど、
古いくるまのメンテナンスやモータースポーツ車両のメンテナンスは一筋縄では終われないんです
この事は割と初期の頃から気が付いていましたが、
「コレを伝えれなければスタッフに店を任せられない」
と自分の課題として最初のスタッフを採用した頃（創業2年目）から意識して人材採用＆教育を続けていましたが…
失敗の連続でした
そのせいで途絶えてしまったスタッフの夢や、満足な給料を支給する事すらできず離脱されたり…
挙げ句、借金を増やしながらの自転車操業
誰一人として幸せに出来てない現状に絶望した事もありました
正直、自分一人で営業していた方が気楽
作業の指導をする必要が無いしご機嫌取りも不要、ノウハウも独り占めです。
売上的にも一人でやっていくには十分なユーザーさんは移転前から居てくれてます。
お客さんに対してもより質の高いサービスを低価格で提供できるので、
”今の”お客さんは喜んでくれると思います。
でも私に何かが起こって仕事できなくなったら…
困るのはお客さんだったりするんです
「修理を頼みたいけどやってもらえない」
こういった事例って当店だけの問題じゃないと思ってます。
直近の話では、豊田でラリーショップとして有名なSRSが店を閉めるという知らせを聞きました。
（私が20代でダートラを始めた頃にはすでに有名ショップでした）
他にも多数の地元で有名なショップが閉店していく様や状況を伺っていましたから、
「明日は我が身だな」
と自分にも必ず起こりうる事と捉えています。
ちなみに私の知る限り、チューニングショップと言われるお店では大抵のケースでは儲かってません
その理由はなんとなく分かるんですが…
店主がお金儲けに興味無い事が原因では無いかと思ってます
まぁそのことに関しては他人事じゃないんですけど
そもそもメカいじりが大好きな車バカが（失礼）店主をしている時点でダメなのでしょうね
一般的な企業では社長を含め、経営陣がお金に厳しく利益を出す為に必死になるのが普通。（普通？）
なのに我々は自分の価値観で価格を決定してしまうし、気分が良いと
「無料でいいよ」
なんて言ってしまうモノですから…（耳が痛い…）
そこで働くスタッフは報われません
（本当にごめんなさい！）
みんなに辞められてても文句は言えませんよね
諦めたくなる事も沢山あります。
「ぶっちゃけ自分だけ良ければ」
って事も何度も思いました。
でも今やっていこうとしている事を諦めたら、
モータースポーツを楽しみたい人たちが車両メンテナンスを行え無くなってしまうかも？
ちょっと大袈裟かもしれませんが、現状を考えるとあながちあり得ない未来では無いと思ってます
別に慈善事業をしているつもりはありませんが、単純に金儲けの為だけに働いているつもりもありません。
私が一番に考えている未来の目標は、
一人でも多く優秀な整備士（チューナー）を育てる事です
その為には彼等の生活基盤を整える必要がありますし、いつまでも「儲からない仕事」にしておく訳にはいきません。
彼等が安心して将来に向かって頑張れる様な仕事の仕方や未来予想を伝えていかなくてはいけないと思っています。
その為には彼等自身にも沢山のハードルを越えてもらわなくてはいけないですし、相応な人物に成長してもらう必要はあります。
TOOLBOXで学んだ事を活かして独立でもいいと思いますし、そのままTOOLBOXに居てお客さんへのサービスを継続してもらえるカタチでもいいと思ってます
現在TOOLBOXに在籍しているスタッフは、揃いも揃って
クルマ好きばかりです
人によって趣味趣向は異なりますし、熱量もまちまち。
それでも当店での作業内容には満足（お腹いっぱい？）してくれてます
彼等が各々の色で独立ないし成長してもらえるよう頑張っていきます
その為に皆さま向けにもここで公言していこうと思いますが、まずは彼等の収入とこれから行っていきたい事の活動資金を確保する為にも、
売上を増やしてちゃんと黒字体質になる様に目指します！
こういう事を言うといやらしいかもしれませんが、夢を叶えるには大事な目標です。
現状での黒字化のラインは年商1億2000万円。（現状8000万円）
およそ1.5倍です
正直、1年で達成って言えるほどの目標ではありませんが、実はスタッフの戦力的には十分に応えられる状況
なんとか私が頑張って売上を今年中に伸ばしていきたいと思ってます
この目標が達成できれば第一の夢が、
筑波スーパーバトルに参戦！
これもただ参加する訳ではなく、当店スタッフでボディーワークなどの車両作成やECU現車セッティングを学び、イチから車両を仕上げて参戦してみたいと思っています
ベース車は実はすでに手元にありますが…まぁまぁボロい中古MINIです
（今私が使ってるジムカーナ車両ではありません）
日常業務の傍で行うのできっと長期化するでしょうし、２〜3年はかかってしまうかもしれません
でも、こうやってレース車両を作成する経験は各スタッフ共に良い経験になってくれる事と思います
ドライバーは現状でTOOLBOXモータースポーツ部の誰かにお願いしてみたいとは考えてます。
そしてその先となりますが第二の夢は、
パイクスピークヒルクライムに参戦！
ダートラをやっていた頃の憧れだった舞台。
まぁドライバーは若手に任せますけど
こちらはスーパーバトルと並行する形となるかもしれませんが、４〜５年は先になると思ってます。
もちろんこの時も車両作成から自社で行っていきます！そしてベース車は…やっぱりMINI
そしてずっと先になると思いますが第三の夢は、
ダカールラリーに参戦！
そもそも参加できるのか？って問題もありますが、これは私が学生時代にパリダカに憧れてモータースポーツを始めた事もあり、まさに「夢の舞台」と思ってます
…この件については全く目処は立ってませんw
実現可能か？何年後か？なんて想像もつきません
最終的にどの目標も叶わないという結果もあるかもしれませんが
でもこういった目標を掲げる事で、沢山の課題も超える必要があると思っています。
その課題をスタッフ個人個人が認識し、率先して解決方法を見出すような活動になってくれれば、
すごく良い人材に育ってくれる事だと思っています
私自身、整備士としてもっと覚えたい事もありますが、自分の欲求を優先してしまうと彼等の成長の場を奪ってしまうと思われるので、基本的には監督的な存在でいようと思ってます。
それこそパリダカの創設者ティエリーサビーヌの言葉を借りれば
「私が冒険の扉を示す。 開くのはみんなだ！ 望むなら連れていこう！」
そんな厨二病のような48歳です
ひいてはお客さんへのフィードバックにも繋がる大事な活動。
モータースポーツと関係ない作業でも「考える」を磨かれた整備士は頼りになります
まぁ長々と書いてしまいましたが、まだ現状では到底及ばない現状
まずは一つづつ解決して、沢山のお客さんの役に立てる様今年も一年頑張っていきます。
これからのTOOLBOXの成長にご期待ください！
444-1222
愛知県安城市和泉町大海古３－１２
楽しいくるま屋さんTOOLBOX
TEL：0566-55-4015
E-mail:muro.gnomise@gmail.com
URL：http://www.muro-gnomise.com/
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