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2020年8月9日
車種:トヨタ タウンエースノア
型式:GF-SR40G
年式:平成12年式
作業依頼内容:シリンダヘッド・オーバーホール

 

前回の続きです。

 

前回の作業で車両から降ろされたシリンダヘッド。

 

今回はシリンダヘッドの分解していきます!

 

まずはリフターやシムを各気筒ごとに間違えない様に、トレイに区分して取り外しておきます。

 

バルブスプリングコンプレッサを用いてバルブスプリングを押さえたら、矢印のコッタピンが取り外せます。

コッターピンを取り外すとバルブスプリングが取り外せますグッ

 

でも今回はバルブスプリング周りもかなり汚れていますので、一旦このまま洗浄液に漬け込んでおこうと思います。

 

ちなみに今回のこのエンジン。

前回も紹介していた様にオイル交換はしっかり定期的に行っていました。

そのおかげだと思われますが、

 

ドロドロのスラッジは一切いませんグッ

 

それでも堆積した汚れは多いので、リスクを避けるためにもしっかり洗浄していきますウインク

 

燃焼室側の状態です。

オイル周りと比較すると比較的キレイな燃焼状態に見えますニコニコ

 

ギア駆動の「ハイメカツインカム」のおかげでコンパクトな燃焼室。

バルブ径もスポーツエンジンと比べると控えめなサイズですね。

低回転を多用する実用エンジンならこの方が吸気効率も良いでしょうし、その結果にカーボンの生成も少ないのかもしれませんねウインク

 

続いてインテークポート側。

こちらの汚れは少々酷い(?)様に見えますが…

 

インジェクターからガソリンが噴き出されるところはキレイですグッ

 

そしてその先のポート内部や、インテークバルブの傘部などもキレイになってますウインク

この辺りは吸気系統でも重要な箇所。

 

私の経験上、普通に街乗りのみで使われている車などでは比較的汚れが多く、逆にスポーツカーやスポーツ走行されていらっしゃる方の車はキレイな傾向にある様に思います。

 

恐らくハイオク等の洗浄性能が高いガソリンを使ったり、大量にガソリンを吹き付ける様な高回転・高負荷運転時により洗浄されているのでは?

 

インテークマニホールド側も同様な汚れがガーン

 

内部を除くと、エンジンに近い程汚れが酷い様ですタラー

 

吸気系統の流れとしては下流側に汚れが集中している様です

 

インマニで一番上流となるサージタンク部はこの様にもっとキレイです。

 

ちなみに私が知る限り、この車は街乗りメインの車としてはかなりキレイな状態だと思います。

このクルマがキレイな理由は…わっ分かりませんアセアセ

 

ちなみにこの箇所を通るもので汚れの原因となるのは、

 

・エアクリーナを通過したゴミ

・ブローバイガス

 

くらいです。

ブローバイガスとはエンジン燃焼時にピストンとシリンダの隙間からクランクケース(エンジン内部)に吹き抜けてくる未燃焼ガスと、オイルが攪拌され霧状になったオイル等の混ざった混合気。

大気解放してしまうと環境に良くないという事で吸気系統に戻されています。

 

ですのでブローバイガスには

 

エンジンオイルや未燃焼ガス(ガソリンorカーボン)が含まれています

 

こういったモノがポート内部の壁面等に付着・堆積した結果がこの汚れの原因となっているんでしょうね。

 

これらを減少させる対策方法としては

 

吸気のゴミ:エアークリーナの定期的なメンテナンス

ブローバイガス:ピストン&ピストンリングのメンテナンス

 

といった方法くらいしかありませんから、普段のメンテナンスで気を使えるとすると

 

エアクリーナの早めな交換

早めのオイル交換&良質なエンジンオイルを使用

 

といった方法が一番現実的でしょうねグッ

 

オイル漏れを起こしているサーキュラーパッキン。

年数が経ちゴムが劣化・痩せてきた影響で漏れを起こしている様です。

 

スパークプラグの状態はかなり良いですグッ

 

ココからは洗浄を行います!

 

まずは洗浄液に漬け込みます。

この状態で一晩付け込めば大抵はキレイになるのですが…

 

思いの外落ちてないガーン

 

まぁ元々オイル交換が行われていなくてスラッジが溜まっている車とは違い、金属表面に焼き付く様に付着していたので簡単には落ちないと思っていましたがタラー

 

落ちきらないところはエンジンコンディショナーやガスケットリムーバを用いて地道にこすり落とします。

 

ポート内部はブラシを使い、奥までキレイに洗浄します。

エキゾーストはカーボンが大量に付着しているので、何度も入念に汚れを落としていきます。

 

カムシャフトも同様に洗浄!

コチラは比較的ラクに汚れが落ちましたウインク

 

カムやジャーナル部はコンパウンドで磨いておきますグッ

 

エキゾーストバルブにもカーボンが付着してます。

 

バルブシートの修正を後で行いますので、細かいことは気にせずにワイヤーブラシやサンドペーパー等で落とます。

 

バルブステムシールを取り外します。

この後、矢印のバルブステムの内径も計測。

寸法が大きくなっていると、

 

バルブがブレてしまいオイル下がりの要因になってしまいますタラー

 

意外と摩耗しているケースってあるんです。

今回はそこまで酷く無いようでしたからこのまま再利用しますグッ

 

これでシリンダヘッドの分解&洗浄は完了ウインク

 

見違えるようにキレイになりました❗️

 

そしてココからヘッドオーバーホールの要

 

バルブシートカット&擦り合わせ作業ですニヤリ

 

という事で今回は終了。

 

 

次回に続く。

 

 

 

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