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2021年4月17日
車種:トヨタGRヤリスRC
型式:4BAーGXPA16
年式:令和2年式
作業依頼内容:前後LSD取付け
最新鋭のスポーツカー「GRヤリス」。
今回はこのクルマに機械式LSDを組み付けます‼️
サーキット走行など、モータースポーツを行う方にとっては必須アイテムとなってくるこのパーツ。
特に車高調を組み込むと顕著にその重要性が露呈してしまう事も多々あるのです。
このヤリスの様に純正LSDすら付いていないとなるとその重要性は一段と増してきます💧
早速作業開始です💪
まずは車両をリフトで持ち上げます❗️
今回はまずリアLSDの取り付けから。
ヤリスのリアデフは今まで見たことがない様な特殊な形状。
オールアルミケースとなっていますので、うかつにジャッキを掛けるとケースが割れてしまう可能性もありますので要注意です😓
デフケースASSYを降すには、
・マフラー
・スタビライザ
・プロペラシャフト
・ドライブシャフト
を取り外す必要があります。
まぁ内容的には一般的な感じです😁
注意点としては、
マフラーはリアピースと一体の為取り外しはそれなりに手間です😅
リアデフ先端に取り付けられているのが、このヤリスの4WDシステムのキモ
「電子制御多板クラッチセンターデファレンシャル」
センターデフと言っていますが実際にはデファレンシャル機構は入っていません😅
この中に電磁クラッチが内蔵されていて、フロントデフ より直結で駆動されているプロペラシャフトの回転を必要に応じて伝達する仕組み。
今回の作業でこの部分を分解する事はありませんが、外部を変形させるなどのトラブルに気をつけながら車輌より取り外します。
車輌より取り外したデフケース。
通常はデフケース後方にエンドカバーがついていますが、
この車はデフ側面にカバーが付いています😳
一瞬戸惑いますが、分解はさほど問題は無く、
カバーを取り外すと普通にデフが出てきました😆
三菱のAYCユニットっぽいですね。
純正デフからリングギアを取り外しておきます。
デフケース内部を目視点検。
特に問題はありませんでしたので、清掃して組み込みに備えます。
一通り分解が完了👍
清掃が終われば組み立てにかかります!
今回取り付けするLSDは
クスコタイプRS
現状ではコレかGRブランドの2択😅
後々のセッティングや金額面を含めると、クスコ製がオススメです👍
あまり知られていませんが、クスコ製LSDは様々なセティングパーツが設定されていて、
・イニシャルトルク
・作動角/作動方式
・フリクションディスクの有効面積数
などを変更することにより、様々な要望に答えられる様になるんです。
そしてこういった仕様変更は出荷段階で頼んでおけば、
仕様変更した状態で出荷してくれるんです😆
もちろん足回り同様セッティングの方向性が決まっていないと合わせようはありませんが、基本的に無料で対応してくれるんです👍
…ネットで購入されると使えない方法なんですけどね💧
組み付けにはプレスを使用します👍
リングギアは焼きバメなので、オーブンで熱してからデフに取付け。
リングギアボルトには緩み留めを塗って取り付けます。
リングギアのボルトは90Nmで締め付け。
新しいクルマなので整備情報が豊富で助かります😁
準備ができたらデフをケースに組み込みます!
一応デフが変わっていますので、ファイナグギアのバックラッシュも確認します。
一旦ケースに組み込み、ドレンボルト穴からダイヤルゲージでバックラッシュを測定。
横方向のガタを見る必要がありますから、ダイヤルゲージも専用品を使用します👍
サイドベアリングのアウターレース奥に入っているスペーサを変更して、バックラッシュの量を調整します。
結構面倒です💧
とはいえほとんどのケースではズレていないor問題無い事が多いです😁
まぁちゃんとしたメーカー品を購入していれば問題無いんでしょうね。
元通りに組み付けたらリアデフ周りは完成‼️
難易度的には普通でした😁
まぁバックラッシュ調整が必要になっていたらもっと大変だったでしょうけど…
次回はフロントLSDの取り付けです!
次回に続く。
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