こんにちは!TOOLBOXの近藤です。
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2019年 8月26日
車種 : ホンダ S2000
型式 : LA-AP1
年式 : 平成13年式
作業依頼内容 : 機械式LSD取付け、ファイナルギア交換
僕の大好きな車S2000です。
この色、ニュルブルクリンクブルーは綺麗ですね好きな色です!
そして作業内容は
機械式LSD取付けとファイナルギア&リングギア
を取付けます。
まずはデフassyを降ろ....すのが大変なイメージだったのですが、割とあっさり?
今回はファイナルギア交換もあるのでどんどん分解します。
再使用する部品は洗浄してチェックします!
ここからは組付けです!
まずLSDにサイドベアリングとリングギアを取付けます。
リングギアボルトは強化品が付属します、純正よりも強い締め付けトルクで取付けられます。
噂だとレーシングユースではこのリングギアボルトが純正の締め付けトルクだと緩むとか...
まあ使用されるシチュエーションによりけりだとは思いますが。
付きました!
締め付けたところはマーキングして締め忘れが無いように。
サイドベアリングはプレスで圧入です、あわてずゆっくり丁寧に!
続いて、ピニオンギアの突き出し量とプリロードの調整です。
突き出し量はピニオンギアとベアリングとの間に入るシムの厚さで調整します。
プリロード調整は、S2000は下の画像のようなディスタンスピースを潰していって調整するタイプですね。
ちなみにこの部品は再使用不可でファイナルギアを変える場合、新品交換必須なのですが↓
なのでファイナルギアの突き出し量を見るのにLSDを1度組み付けるのですが、ここでの仮組みは外したの方のディスタンスピースで組みます。
シムは元々の付いていたもので仮組みです。
突き出し量を決めるシムは変更しなくても良いですね。
ここからもう一度分解して、ディスタンスピースを新品に変えて組み直します、ここからは本組みです。
本組みはプリロードも調整しながらの1発勝負ですので慎重に。
ピニオンギアのプリロードはコンパニオンフランジのナットを規定トルクの範囲で締め付けながら調整します。
S2000は130〜290N•mの締め付けトルク内でプリロードが出ればOKです。
今回は180N•mで規定のプリロード値がでました。
続いてデフ側のプリロード調整とバックラッシュ調整です。
S2000はアジャストスクリューで調整するタイプですね。
左右のサイドベアリングの外側に付くアジャストスクリューの締め込みで調整します。
青矢印方向に回して緩めるとプリロードが弱くなります。
反対側も同じアジャストスクリューがありデフ玉本体も左右に動きますのでバックラッシュも歯あたりも変化していきます。
ですので、コレを左右いい感じに回して調整です。
本当にいい感じにという表現が適してると思います 笑
右だけで調整をしてもダメ、左だけで調整してもダメ(歯あたりが寄り過ぎたりバックラッシュが全然でない)です。
調整自体は難しそうですが、結局は歯あたりもプリロードもバックラッシュも良い値の位置が1か所あるのでそこを探すって感じですね。
調整後、歯あたりの確認、バックラッシュの測定、トータルプリロードの測定をして完了です↓
アジャストスクリューのロックプレートを取り付けて
あとはカバーを取り付けてアウトプットシャフトを取り付けてデフassyが完成です。
車体に取り付け後デフオイルを入れて、試運転にて問題がない事を確認します。
やはりファイナル交換の効果は大きいですね、わけあってノーマルデフの僕のS2000より全然加速良いです 笑笑
以上でS2000の機械式LSD取付とファイナルギア交換作業は完了となります。
自分のS2000もデフやらないとなぁ(壊れました笑)と思いつつ他にも気になる所があるのでいつになるやら...
初めての作業ブログなので長くなってしまいました汗
ありがとうございました!
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