2018年2月17日
車種:ホンダ S2000
型式:GH-AP1
年式:平成11年式
作業依頼内容:エンジン異音修理

 

ホンダS2000。

デビュー当時から色褪せない憧れの一台♪

 

それでも気が付けばこの車も20歳!

イロイロ修理が必要な年頃になってきたんですね・・・

 

今回のお客さんは、自分で陸事に登録に向かう途中でトラブル発生!

急遽当店にご来店いただきました。

 

症状としては、

 

この様な異音が発生し、

 

白煙も大量に出るようになったとの事。

 

・・・

 

条件的に悪い予想しかできません。

 

 

お客さんもある程度メカの知識がある方で、お互いに大体予想は付けていましたが、

 

念の為現状を確認。

 

スパークプラグを取り外し燃焼状態を確認。

全体的にカブり気味ではありますが・・・

 

4番シリンダーが完全に湿っています。

・・・ますます悪い予想は固まってきています。

 

次は圧縮圧力測定。

新調したばかりのスナップオン製テスターのデビュー♪

 

一番シリンダー。

 

二番シリンダー。

ココまでは絶好調です♪

 

三番シリンダー。

・・・微妙に低い?

 

四番シリンダー。

 

・・・

 

アウトです!

 

 

・エンジンからの異音の具合。

・白煙の雰囲気。

・プラグの湿り。

・圧縮圧力の低下(ゼロでは無い)

 

という事の結果から、

 

 

4番シリンダー及びピストンの異常

 

 

が予測されます。

 

白煙とプラグの湿りだけならインジェクタの可能性もありますが、異音の具合や白煙の匂い(オイルっぽい)からしてまずインジェクターだけって事は無さそうです。

 

この状況をお客さんに報告。

お客さんも覚悟はできていたようで、すぐに了承。

 

具体的な修理方法は安い順に並べると、

 

・中古エンジン載せ替え

・当店でエンジンオーバーホール

・コンプリートエンジン購入

 

といった感じです。

まだクルマを購入したばかりなのでなるべくお金を掛けたくないとの事で、中古エンジンを探しましたが値段と状態がイマイチ・・・

シリンダボーリングがいらない程度の状態ならオーバーホールしてもたいして金額が変わら無さそうでしたので、

 

シリンダヘッドのみ取外し、シリンダの状態を見て中古かオーバーホールかを判断する事に。

 

 

早速シリンダヘッドを降ろします。

インテーク&エキゾーストマニホールドを取り外す必要があるのですが、

 

インテーク側はなにかと大変・・・

 

冷却水も抜いておかないといけないので、ラジエータキャップを開けてみると・・・

 

ラジエータのアッパータンク内は乾くほど冷却水がいません!

実際に抜いてみても、予想の1/3程度しか抜けてきません・・・

 

もしかしたらコレがそもそもの原因かも?

 

ヘッド周りもバラシていきます。

 

タイミングチェーンを落とさない様に針金で縛りつけながら、カムスプロケットを取り外します。

最後にシリンダヘッドボルトを取り外せば、

 

シリンダヘッドを取り外します!

ようやくシリンダーが見える様に♪

 

冷却水が充填されてたはずのウォータジャケット内が普通に錆びついています。

恐らくココには冷却水が入っていなかったんでしょうね・・・

 

そして問題の4番シリンダは・・・

 

・・・絶望的な傷跡が。

手で触る程度ですが、まず0.5mm程度の深さはありそうですから、1mmのオーバーサイズにすれば使える可能性もあります。

 

・・・しかし耐久性や予算にゆとりが無くなります。

 

この様な状態から中古エンジンへの載せ替えを決断。

 

それでも当店が手配できるエンジンでは高すぎるとの事で、お客さんがネットオークションで購入するとの事。

 

当店は持込みエンジンでも対応しています♪

*もちろん自己責任ですけどね。

 

エンジンの到着後、載せ替え作業です!

 

次回に続く。

 

 

 

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