こんにちは!TOOLBOXの室本です。
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2018年2月26日
車種:ダイハツ ミラ
型式:DBA-L275V
年式:平成19年式
作業依頼内容:各所カスタム
当店代車のミラです。
以前の作業で、ようやく普通に運航できるようになりましたが、元々この車は
「若手の育成」を目的として入手したクルマ
普通に代車として使っていても左程トラブルは起こるクルマではありません。
それより、最近は随分依頼が多くなった走り系のカスタム。
部品の取付け程度なら左程難しくはないのですが、セッティングやチューニングという所までやっていこうとすると、それなりに経験を積まなければいけません。
そこでこの代車ミラを
走行会仕様に作り上げ、彼自身で走行してもらう事にしました
まぁ店の車なので、他のスタッフとも共有する可能性もありますけどね
走行会などスポーツ走行をする為に最低限必要な装備は意外と少なく、
・ヘルメット
・グローブ
・長袖の服装
があれば車はノーマルのままでも走る事はできるんです
*コースによってはオープンカーはロールバーの取付けが必要な所もあります
ヘルメットは2輪用の安価なモノでもSGマークが付いていたら大抵OK
グローブは高価なレーシンググローブでなくてもホームセンターにも売っていそうな作業用のグローブ(指が出るものはNG)なんかでも大丈夫です
車両の方はと言うと、いきなりカスタムしはじめるよりまずは
その車の不満点を自分なりに見つけ出す事が先決
初心者の方がいきなりアレコレ取付けする事はオススメしていません。
でも、
その不満点に気付く為にもシートはちゃんとしておくべきです
このミラのシートはクッションが柔らかく、乗り降りもしやすい素敵なシートw
初心者が初めてサーキットに行くにも完全に役不足です
体をしっかり固定できないと運転に集中できないし、挙動の変化も理解できません。
あまり予算は掛けられませんが、なんとかフルバケットを購入。
ナニワヤのB品を格安でゲット
ミラの内装には似合わない完全に浮いた存在
でもホールド性は抜群です❗️
…これで貸し出せる相手が限られるな
純正のステアリングはメータの視認性を良くする為か、
ステアリングの回転センターがズレている物が多いです
直径も大きいと回すのに手間取ったりしがちなので、
「MOMOコンペティション」に交換します
上部のMOMOの文字はただの飾りに見えますが、サーキット走行中はこの文字が舵角の具合を認識しやすくなるので意外と便利なんです
そして油温計。
サーキットで無理をし過ぎてエンジンを壊さない為にもなるべく早めに取り付けしておきたいパーツ
純正で水温計が付いている車もありますが、
水温で分かる事は主にオーバーヒートするかしないかです
(まぁオーバーヒートが起こるのも問題ですが)
実際のエンジンの温度は直接ピストンを冷やしているエンジンオイルの方が近いんです。
冷却水温の110℃は深刻ですが、油温の110℃は割と普通
まぁ冷却水は”エンジンを冷やす”為にはエンジンより冷たくないといけませんからね。
同じように思える油温と水温、どちらも担っている役割は異なりますので欲を言えば両方管理したい所です。
とりあえずココまでデキていればスポーツ走行するだけなら充分
今回はその後のカスタムも
なるべく低予算がコンセプト(っていうか予算が無い・・・)なのでそのまま使いまわします
でも、スプリングレートは明らかに足りていないので、
手持ちの固めのスプリングを組みこんでおきます
ショックとの相性は全く考慮していません
でも単純に踏ん張りが効くようにはなりますので、ある程度攻めて走れるようになります。
もちろん固さの好みはドライバの好みやスキルに寄りますから、ただ固くすればいい訳では無いんです。
その辺りを知る為にも、
まずは走り込むことが大事です
欲を言えば現在のスプリングレートを明確にする為に
直巻きスプリングを装着した「車高調キット」
を導入して、いろんな固さのスプリングを試せると良いですね
元々スタビライザが付いていないこの車。
L150Sムーヴカスタム用のスタビライザを中古で手に入れましたので、
サスペンションメンバを取り外して取り付けします。
スタビライザは後々組み付けるとセッティングがややこしくなりますから、初期に組んでおいた方が良いかも?
フロントブレーキ
ブレーキパットが摩耗している上にロータのサビがチョット酷い
そのままパット&ロータ交換も良いのですが、ココはチョット遊んでみます
L880Kコペン用のキャリパ&ローターの中古を格安購入。
キャリパはついでにオーバーホール
折角なので、キャリパ塗装も実施❗️
ブレーキロータは中古のままですが、パットは「ディイクセル エクストラスピード」を取付け。
格安サーキット向きパットですが、このクラスなら充分
今回はメンテナンスの一環でブレーキを変更していますが、個人的には「まずはノーマルで乗ってみる」がオススメ。
ブレーキの仕様にしても「どの程度が必要か?」が分からないと、ベストなセッティングを求めることもデキないのでは?
フェードをすると危ないから
という意見で初めからハイスペックなパットを勧められるケースもよく聞きますが、
必ずしもハイスペックのモノが全てにおいて優れている訳ではありません
耐フェード性も大事ですが、普段乗りにも使われる車ならローター攻撃性のどのコスト面や鳴きやダストの事も多少は考慮してあげたいですよね。
そしてなにより、
どの様な状態が「フェード」なのか?を知っておくのも大事❗️
それにブレーキがフェードした状態を危ないと言うのであれば、
タイヤがタレたままで走行するのも充分危ないです
タイヤの限界を知ることが大事な様に、
ブレーキの限界を知る事も必要だと思っています
そしてサーキット用タイヤとして、
「ゼスティノゲレッジ07RK」を装着
タイヤもぶっちゃけ最初なら何でもいいのですが、わざわざ買うなら
ブロック飛びなどが起きにくいサーキット向きなタイヤが結果的にお得です
まずはこのタイヤで練習です。
そしてサーキットデビュー!
ローパワーなエコカーだけに油温は安定
コペンのブレーキが容赦なく効いてくれます
そしてなにより新実君はセンスが良く、私が出したターゲットタイムを軽々抜いていきました
これからの彼に期待です!
必要最低限から始めるモータースポーツ。
ローパワーな軽自動車なら
各部の傷みも少なく低コストで楽しめます
楽しみ方は人それぞれですが、他人のタイムなど気にせずに、自分のタイムと競ったり、仲間同士で競い合うだけでも充分楽しめます♪
こういう仕様の車でなければダメだ!
などとわざわざハードルを上げなくても、
例えば油温がすぐ上がって困るなら、
油温が上がりすぎたら早めに休憩すればいい
ブレーキがフェードしてしまうなら
フェードしない程度の所でクールダウンすればいい
足が柔らかすぎてコーナーを攻めれないなら
今できる限界で攻めたり走り方を替えてみればいい
など、人が考慮すればなんとかなる事は結構あります。
速く走る事がモータースポーツの基本かもしれませんが、レジャーとして行うのであれば
楽しむことが一番です
無理のない程度に楽しめるモータースポーツ。
自分なりのルールを決めて楽しんでくださいね!
ありがとうございました!
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