雨中の貝獲り | アリ塚

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雨の降る夜中、水田の近くの水路にタニシセスジビルを捕獲しに行きました。しかし、雨のせいかヒルは見当たらず、雨脚も強くなってきたので網で適当にを獲って帰宅しました。

 

捕まえた巻貝は5匹。洗って観察するとどうやら、1匹が在来種のヒメタニシ、4匹は「ジャンボタニシ」の名で知られるスクミリンゴガイのようです。

 

 

5匹の巻貝

 

おそらくヒメタニシ。殻高は高く、角度は鋭い。ドリルみたい。

 

おそらくスクミリンゴガイ。殻高が低く、螺旋に沿った縞模様がある。巻きグソみたい。他にもタニシとの違いは多々ある。「ジャンボタニシ」と呼ばれるがタニシの仲間ではない

 

 

今後は1匹と4匹を隔離して観察し、ヒメタニシは飼育、スクミリンゴガイは可哀想ですが処分か食べるかを考えています。また、ヒルザリガニの餌にはなるかもしれません。今回は雨が降っていたためその場での確認はしませんでしたが、次回は捕獲後じっくりと同定し、タニシだけを選んで持ち帰りたいです。

 

観察していて気づいたことなのですが、スクミリンゴガイの身体にはオレンジ色の模様があります。ネットで調べてみるとやはり、タニシとの違いの一つでした。

 

 

蛍光オレンジの斑(まだら)模様は、なかなか美しい。模様は触角にもある。

 

ヒメタニシにはオレンジ色の斑紋が無い。

 

悪い王様のような顔のスクミリンゴガイ。太っていて玉座でふんぞり返っているタイプ。

 

貧弱そうな顔のヒメタニシ。トホホって感じ。たぶんメス。

 

ライトを当ててじっくり観察しているとスクミも可愛く思えてきて、ますます殺処分は可哀想に思えてきます。殻の縞模様ボディの斑紋には観賞価値があり、性質が違えば人気のタンクメイト(アクアリウムにおいて、メインでない水棲生物。メダカ水槽にヌマエビなど。)になっていたかもしれません。

 

 

側溝ではカニの死骸を見つけました。思っていたより豊かな生物相なのかもしれません。雨が止んでいるときにまた来てみよう。チスイビルだったらどうしよう。