雲の上のお人のブログ
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私はザルらしい。いくら与えても、ながれていく。

それは、私が、それをつかみきれないのだ。何をつかんでもそれは形を失って、つかみきれないものになっていく。

その苦しみを知っている人なんだろう。私がザルだって言ってる人は。

内から何かがあふれ出し続けていて、それを形に収めきれないというのもある。

それとの葛藤で、外から来るものも流れていくのだ。

内から外から何をつかんで何を手放すのか。

なにも手に負えない。

全部流れていく。わけがわからない。

収拾がつかない。どうしようどうしようという状態なのだ。

自分の存在に慣れなくて、その存在をどうにか収めようとしている。

愚かだとわかっているのだけど。

どうにか、収まってくれ――。これで正しい?じゃあこう?と、

毎瞬、調整している。存在の調整。

今日、長唄を聞いてね、

ああ、これはどうにも収集なんてつかないんだ、と、感じました。

これは、飲み込むしかない。収集がつかないこの絶望も混乱も込みで、

どんなにあふれかえって途方に暮れるような気持ちでも、

それを胃の中にぐっと、飲み込んで、

息を深く吸って、

何度も吸って、

あふれ出てくるたびに吸って、

じりじり、ひりひり、

焼けるようなその感覚を、

じいぃぃっと、

じいぃぃぃっと見つめて、

息と共に、飲み込む。

ああ、その寂しさ。言葉にしようがない。

その力強さ。

その重い、重い何かを、問答無用で飲み込む強さ。

ぐうの音も出ない孤独。

人間であることの重みを、

存在することの重みを、

全部、飲み込む、

そして、淡々と、淡々と、

生きるという行為を、

求められるがまま、

こなす。

綺麗に、できるだけ美しく、

こなす。

人間の一生じゃ、足りないね。

まだまだだねえ・・・