十二月六日(水)夜八時から、BS日テレ「フォレスタ」があるから見ましょうという老妻の誘いによって、また見ました。
「二時間の番組だから、「荒城の月」をやるかもしれないが、あの「新旧かなづかい」の混同はテロップで訂正しているかしらん?」「厭ダメでしょう」などとつまらない会話をしながら、見ていたところ、やはり、「荒城の月」は歌われ(テロップが書かれ)、これまでと変わらず、「照り沿ひし」とありました。いささか呆れました。
加えて、別の曲でしたが、『恋』という漢字が二箇所『戀』となっていました。もう一箇所、これはちらりと見ただけですからはっきりとは言えませんが、『来』という字が『來』となっていました。そこで老妻と一杯飲みながらの無駄話。「『戀』という文字は、国民学校では、<いとし・いとしといふ心>と教わっておぼえたものだよね」でチョン。
まったく、テレビという公器が「新・旧かなづかいの混在」あるいは「新・旧漢字の混在」を平気でやっているのに驚きました。日本語を壊しているとしか言いようがありません。
「日本語をもっと大切に」と思いました。
昔を思い出したついでに、もう一つ、この日、送られてきた岩波書店『図書』を紙袋から出して、思わずギョッ。表紙に「故昭和天皇の写真」が大きく一杯に掲載されていました。勿論、900記念号であり、ちゃんとした理由が裏面に書いてあるのでしょうが、それでもびっくり。
そうそう、今日は「太平洋戦争の開戦記念日」。「昔は、着る物も薄くて寒かったよね。式で震えていたわ」
八十八歳と八十五歳の二人の話題は、朝からつきません。