私が見ることができた大学入試国語・古文に出た『源氏物語』の「無理題」を探すもっとも簡単な方法は、問題集の解答を複数取り上げ、比較することでした。
そのために、旺文社の「正解」・學燈社の「詳解」、そして明治書院の「総覧」のどの本に正解が出ているかをまず探すことから作業を始めました。
その際、「総覧」は、出版年次が他二書より遅れたため、その「総覧」を基準にするべく、出題年による三分類を試みました。以下の如くです。
Ⅰ 昭和38(1963)年度~昭和45(1970)年度
この間の問題は「正解」と「詳解」だけであり、「総覧」はまだ出版されていませんでした。
Ⅱ 昭和46(1971)年度~平成10(1998)年度
「総覧」の「古文・漢文」の「問題編」が一冊になっており、「解答編」と全二冊で出版されています。
Ⅲ 平成11(1999)年度~平成27(2015)年度
「総覧」の「古文」が「漢文」と別冊になり、また、「古文」がジャンル別に二冊に分かれ、「解答」と4冊になりました。
この分類に従い、『源氏物語』の各巻を並べ替え、その問題の含まれる問題集を分類してゆきました。
これでゆくと、「Ⅰ」に属する問題はすべて、「詳解」か「正解」か、あるいは「両方」かに分けることができます。
そして、この両方に属する問題の「正解」を「比較」することで、ある程度の「無理題」を発見できると考えたわけです。
その結果については、これから、書けるだけ書いてゆくつもりです。よろしく。