私は、『駄本』の第一号として、文藝春秋社版『辞書になった男』をいつも友人・教え子に話しています。そして、その第一の根拠として、『新明解国語辞典』第二版の存在を無視しているからだとしているのですが。

 

 勿論、私は『新明解国語辞典』第二版は持っていますが、教え子に印をつけて贈ってもいいと思って、安いこの辞書をオークションで探していました。

 

 先日、やっと「「ヤフオク」で、五〇〇円で落札いたしました。送料込みで、一一二〇円をセブンイレブンに振り込みました。その指示だけはすぐ届きました。

 

 そして、今日、送られてきたのは見るも無惨な『三省堂国語辞典第二版』でした。表紙はまったくなく、背文字は不明。

 

 そして、その封筒の出品者の欄に『三省堂国語辞典』とあり、氏名は姓だけ。住所は秋田県某所とありましたが、電話番号はなし。

 104番に問い合わせても、「登録されていません」という返事。

 

 86歳の老人は、メールアドレスを伝えているのだから、「ヤフオク」だって、メールでの何らかの指示がありそうだと思っていましたが、入金要請の連絡以外、まったく音沙汰なしです。メール連絡はゼロでした。

 

 たかが、一一二〇円の話ですから、あまり大きなこととは思いませんが、こんなこともあるということをこのブログに書いておきます。

 

 その本は、他人の印鑑がいたるところ押してあり、かなり不愉快なものでした。

 

 出品者の住所は前にも書いたように秋田県。「菅総理の出身地ですね」とは、一杯飲んでの友人のひやかしの言葉です。

 

 以上、こんなこともあるということを書いて、もう終わりにします。考えるだけでも馬鹿馬鹿しいので。たかが一一二〇円、もう忘れます。