コロナのせいで出かけることなく、毎日を過ごしていましたが、やはり、これだけはと、老妻が雑誌『サライ』4月号を購入してきました。その本の表紙に「人生の極意は散歩にあり」とあり、私にとって非常に魅力あるテーマですが、私は毎日「散歩」ではなく、「歩くこと」しかしていないので、いつものように真っ先に開いたのは藤原正彦さんの「詩歌の品格」でした。

 

 第54回「花」 作詞 武島羽衣でした。

 

 やったと思い、その喜びを『サライ』編集部に投書で伝えたいと思いながら、あれこれしているうちに、この『サライ』の「詩歌の品格」の一部分が、既に昨年末、小学館の新書版で出ていることを知りました。コロナなの故とはいえ「うかつ」。早速孫に指示し、今日、手に入れました。(免許を返納し、コロナのため出歩くことを自粛している老人にとって、注文の翌日届くというシステムは驚きでした。注文は昨日、今その本を見ています)

 

 実は、私は、「かなづかい」に興味を持っています。昭和10年(1935年)生まれで、旧仮名遣いで育ち、新仮名遣い中心の教科書で教員生活60年を送った国語教師だから、ともすれば「仮名遣い」に視点がゆくのはどうしようもないのです。

 

 この点をまずお断りしておきます(もう読みたくないという方はここまでにして)

 

 この『我が人生の応援歌』に載っているのは全部で35編です。(「応援歌」というのだから、「曲」と書いてもいいのですが、歌われない詩歌も含まれているので、「編」と書いておきます。このあたりの微妙な感覚は気に入らない所もあるのですが、こんなところで引っかかっていたのでは次に進めないなで無視して下さい)

 

 1 『千曲川旅情の歌』/島崎藤村

 2 『青葉の笛』/作詞‥大和田建樹 作曲‥田村虎蔵

 3 『誰か夢なき』/作詞‥佐伯孝夫 作曲‥ 清水保雄

 4 『すみれの花咲く頃』/訳詩‥白井鉄蔵 作曲‥フランツ・デーレ

 5 『この道』/作詞‥北原白秋 作曲‥山田耕筰

 6 『花かげ』/作詞‥大村主計 作曲‥豊田義一

 7 『春の唄』/作詞‥喜志邦三 作曲‥内田元

 8 『白い花の咲く頃』/作詞‥寺尾智沙 作曲‥田村しげる

 9 『夜汽車』/萩原朔太郎

 10 『夏の思い出』/作詞 江間章子 作曲‥中田喜直

 11 『椰子の実』/作詞 島崎藤村 作曲‥大中寅二

 12 『さくら貝の歌』/作詞‥土屋花情 作曲‥八洲秀章

 13 『山小屋の灯』/作詞‥米山正夫 作曲‥米山正夫

 14 『波浮の港』/作詞‥野口雨情 作曲‥中山晋平

 15 『湖畔の宿』/作詞‥佐藤惣之助 作曲‥服部良一

 16 『誰か故郷を想わざる』/作詞‥西条八十 作曲‥古賀政男

 17 『長崎の鐘』/作詞‥サトウハチロー 作曲‥古関裕而

 18 『暁に祈る』/作詞‥野村俊夫 作曲‥古関裕而

 19 『赤蜻蛉』/作詞‥三木露風 作曲‥山田耕筰

 20 『津軽のふるさと』/作詞‥米山正夫 作曲‥米山正夫

 21 『古き花園』/作詞‥サトウハチロー 作曲‥早乙女 光

 22 『雨に咲く花』/作詞‥高橋椈太郎 作曲‥池田不二男

 23 『マカロニの木蔭』/作詞‥坂口 淳 作曲‥細川潤一

 24 『白いランプの灯る道』/作詞‥丘灯至夫 作曲‥古関裕而

 25 『小雨の丘』/作詞‥サトウハチロー 作曲‥服部良一

 26 『雨』/作詞‥北原白秋 作曲‥弘田龍太郎

 27 『汚れつちまつた悲しみに』/中原中也

 28 『新雪』/作詞‥佐伯孝夫 作曲‥佐々木俊一

 29 『荒城の月』/作詞‥土井晩翠 作曲‥滝廉太郎

 30 『雨のブルース』/作詞‥野川香文 作曲‥服部良一

 31 『君恋し』/作詞‥時雨音羽 作曲‥佐々紅華

 32 『仰げば尊し』/作詞‥不詳 作曲‥不詳

 33 『小景異情その二』/室生犀星

 34 『永訣の朝』/宮澤賢治

 

 以上、この本に収録されている目次を転写いたしました。どの作品を取り上げて述べているか、番号のみで書く場合もあるので、出来ればどこかに残しておいて下さい。

 

 長い〔1〕になり恐縮いたしましたが、この続きを書きますのでよろしくお御拝読お願いいたします。