滅多に見ないテレビの「東大王」とかで、出題者として、「今野真二」の名前を見つけました。個人的にも知り合いではないし、どうでもいいのですが、彼が書いた本(同名別人だったらゴメンなさい)『超明解!国語辞典』がいかにひどい本かを以前このブログで書きました。

 

 およそ、自動車にしても、何にしても、欠陥があれば、問題になります。ボーイングの飛行機のようなものは特別ですが、テレビでも、あるいは書籍でも、もっと厳しく取り上げる必要はありませんか。

 

 私は、死んだら、これだけの本の誤りは、ちゃんと、その出版社並びに著者に抗議して欲しいと遺言しています。

 

 「文春砲も時には自陣を打ちなさい」と相手には伝えているのですが、彼らは平気ですね。

 

 その一つが、今野真二『超明解!国語辞典』(文春新書)です。

 

 「辞書比較」は「後出し」の「勝ち」とよく言うのですが、「比較する相手」が古いと「後出しの勝ち」など当たり前でしょう。

 

 

 『超明解!国語辞典』は2015(平成27)年3月20日第一刷です。ところが、一例、その比較相手、『明鏡国語辞典』は初版(2003年版大修館版)です。実は『明鏡国語辞典第二版』は数年前2010年にすでに出ているのです。目の前にあるのです。これを対象にしないで、古い版を取り出し、比較して、「この語があるか」とか、「どんなカタカナ語を載せているのか」とか、こんなデータが意味を持ちますか。

 

 『明鏡』の版元大修館に「抗議しろ」と電話したところ、担当者がこう言いました。「同業者ですからね」

 

 『超明解!国語辞典ー今野真二』は現在も書店の棚に並んでいます。まったく訂正もせずに。

 

 これを、お金を出して買った人のことも考えてください。今野真二さんよ。テレビで名前を出している場合ではありませんよ。

 

 年金生活者の繰り言で結構です。こんな著者・先生が何人もいらっしゃる。もっとも、片方で、「バカを相手にするな」と忠告してくださる先生もいますがね。