先にこのブログで『お言葉ですが…』を良書として取り上げました。ところが、この本、他本にない出版形態、したがって、わかりにくい「索引」になっているので、別記として書いて置きます。
初めにこの本の構成を説明します。
① １９９５年 『週刊文春』に連載が始まりました。
② 文藝春秋社は、それを一年毎に単行本にしました。
③ その過程で新しく分かったことなどを加えて、文春文庫版として全１０冊が刊行されました。
④ ところが筆者が筆を折ることを納得せず、単行本第⑪巻のみを文藝春秋社ではなく、連合出版社から刊行しました。
ここまでが、『お言葉ですが…』の主要部分です。
そこで、全部揃った形では、単行本の１１冊になり、この⑪巻目に、連合出版が通巻索引をつけたわけです。
この索引は、単行本を基にしているため、通巻索引として、単行本は検索しやすいのですが、文庫本から検索しようとすると、⑪巻の巻末の、各巻目次を参照しなければならないという、多少不便なところがありますが、とにかく、「索引」としては便利なもので私は大いにりようしています。
なお、『お言葉ですが…』のその後は、連合出版から、別巻が７冊刊行され、現在単行本にして、全⑱巻が完成しています。
文藝春秋版の文庫本『お言葉ですが…①～⑩』の内容を検索するためには、第⑪巻の「通巻索引」が必要だと私は理解しています。
残りの別巻の索引は私はまだ見ていません。