昨日で、このブログも一七〇〇回。もう書くこともないと思っていたのですが、もう一冊忘れていたのに気がつきました。

 

 山田俊雄『詞林逍遙』角川書店版です。

 

 ① 『詞苑間歩』と、ほとんど内容は重複していますが、「辞書とその歴史」、「鷗村点描」など、他に書かれたものが加わっています。

 

 ② そして、この本の表記は「あとがき」に次のように書かれます。

 

 ーここから引用ー

 日ごろは、、私が初等の教育で教えられた通りの仮名遣いで書くのに馴れて、そうしているのだが、この一冊は、読む人の為になるかどうか分からないままに、現代の俗流に随ってみた。

 ーここまで引用ー

 

 ○ 聊かの用事があつて、漱石の著作を讀返してゐる。(『詞苑間歩』上1頁)

 ○ いささかの用事があって、漱石の著作を読み返している。

 

 若い国語の教員に、私は勧めます。

 この『詞林逍遙』から読み始めて結構です。

 そして、『詞苑間歩』を読んで下さい。

 

 以上、私の好きな山田俊雄の本について、感想を加えておきます。