毎日新聞の年末(12月31日朝刊)、『余録』の「いろはカルタ」について昨日書きましたが、老妻との会話ではもっといろいろありました。

 

【い】 伊調快調(オリンピック・レスリングのことでしょう)

【ゐ】 EU離脱でメイ走

【え】 栄誉の受け方ディラン風

【ゑ】 永さん夢であいましょう

【京】 きょうからみんながオンリーワン

 

① この『余録』の筆者は「歴史仮名遣い」を意識していたかどうか。

② 【京】というのがなぜ、「いろはカルタ」に含まれているのか。

③ そもそも、いろはカルタは、いつ、どこで、どんなにして、みんなに親しまれるようになったのか。

 【い】 犬も歩けば棒に当たる

 【い】 一寸先は闇 

 など、あなたが記憶しているのとこんなに違っているのはどうして?

 

 こんな質問が、老妻から私に発せられました。

 

 私は、何にも答えられませんでした。

 

 毎日新聞の『余録』の筆者、いや、日本語学者よ、何とか答えてください。

 

 私は慌てて話題をそらしました。「いろは順」の話です。

 「前に話しただろう、福沢諭吉が大槻文彦の『言海』(アイウエオ順で立項された)の出版祝賀会の参加依頼に、『寄席の下足札が五十音でいけますか』と答えて参加しなかったって話を。

 私は、国民学校(現在の小学校)三年生の頃かな。『教育勅語』と、「モールス信号」の打ち方を強制的に憶えさせられたのを思い出したよ。

 【い】 イトー

 【ろ】 ロジョーホコー

 【は】 ハーモニカ

 【に】 ニューヒゾーカ

 【ほ】 ホーコク

 【へ】 へ

 …… 

今、この無線信号がどうなっているのかわからないが、海軍もやるもんだよね。

 【へ】=屁 だって。みんなそこまで復唱すると笑ったよ。先生も笑ってたかな。いやいや先生は怒ってたな、怠けるなって。あの頃の先生、みんな怖かった。

 この間の安倍総理の真珠湾訪問で話題になった「新高山のぼれ」もこれで打電されたのかな。いや、これは関係なし。

 

 変なことを思い出しました。ただ、現在も『教育勅語』は、暗唱できますが、この「モールス信号」は忘れました。今も生きているのかしら、そして、その記憶方法として、この言葉が使われているのか、ぜひ知りたく思っています。

 

 『イトー・ロジョーホコー・ハーモニカ・ニューヒゾーカ・ホーコク・ヘ・……』