昨日から、このブログがなかなか言うことをきいてくれません。

 やっと、今日は書いている始末です。

 もう、終わりかなと悲しんでいますが。

 今日、集英社インタナショナルの担当とやっと話が出来ました。『舞姫』の冒頭の引用は間違っていて、森鷗外の文法的誤りを作ってしまったことを認めました。

 だからといって、問題が解決したわけではありません。

 皆様の抗議が筆者に届くかどうかがカギです。よろしくお願いいたします。

 これまで、書いてなかったと思うので書いておきます。

 上田萬年と夏目漱石の関係です。

○ 「万年なしに、『漱石』は生まれてこなかった。」(25頁)

○ 「万年と漱石は大きな糸で結びついていたわけではない。」(457頁)

 では、どんな関係なのか、この本文を読んだ限りでは、はっきりしません。

 ただ、猫の鳴き声を「ニヤーニヤー」と長音で書いていることが、萬年の仮名遣いに合っていることぐらいでしょうか。これはもちろん冗談ですが。

 話は変わりますが、漱石の『吾輩は猫である』を表記するのに、この本はすべて、『吾輩ハ猫デアル』とカタカナ表記しています。

 「なぜか」と訊ねても、出版元もはっきり答えられません。

 実は、現在、朝日新聞が朝刊で、『吾輩ハ猫デアル』と題して、この漱石の小説を連載しています。

 その題が、カタカナ表示になっているので、なぜかと大阪本社にたずねたところ、これは、最初に本になった時の装丁画家、橋口五葉の絵文字をそのまま「題字」として使っているのだそうです。

 勿論、「解説」もあるのですが、そこではすべて「吾輩は猫である」と書いているそうです。

 この『日本語を作った男』がなぜ、カタカナ表記をしているか、これは筆者の好みかもしれません。一つに強要することは「無理題」でしょう。

 ただ、奇妙な感じは否めません。

 よほど、漱石が好きなのかしら。

 私は、誤りの一つに数えています。

 やっと、ここまで書き終えました。

 このブログの重さは尋常ではないということを報告して今日のところは終ります。