折角、「OS」は「日本語」とか、生徒に伝えていたのに、今日の朝日新聞朝刊の記事にはがっかりしました。

 ーここから引用ー

 「芥川賞作家、落選者より長寿傾向  阪大のグループ研究  直木賞作家は短命に」
 
 芥川賞受賞者の平均寿命は受賞を逃した候補者(落選者)より長いのに、直木賞の受賞者は候補者より短命――。大竹文雄・大阪大学社会経済研究所教授と佐々木周作さんら大学院生のグループが、28日に開かれる行動経済学会で、こんな研究結果を発表する。(以下略)

 ーここまで引用ー

 もちろん、発表を聞いていないのだから、内容について触れることは出来ませんが、気に入らない点をいくつか挙げておきます。

 ❶ 問題がおよそ意味がないのではありませんか。文藝春秋社という一出版社の「芥川賞・直木賞」だけを取り上げる馬鹿馬鹿しさ。

 ❷ しかも、その長寿傾向を論ずるなんて。戦前の作家、あるいは戦後も何人も、みんな日々自殺を考えていたのではありませんか。その長寿傾向を探るなんて愚の骨頂。

 ❸ いやしくも国立大学社会経済研究所という限り、もっとまともな研究をしてはいかがですか。

 ❹ 芥川賞・直木賞の受賞者の生存記録、あるいは落選者の生存記録など、数日あればデータを揃えることが出来ます。その分析をどうしているかわかりませんが、新聞報道に限って言えば、ほんの少しの頭の使い方で一論文発表が出来るのではありませんか。おおげさにグループ研究が泣きます。

 ❺ それにしても、天下の「朝日新聞」がなぜ、こんなに大きく取り上げるのだろうか、これでは、文科省の文系の予算を少なくしろの肩をもっているのではないですか。

 ❻ 寿命などまったく考えなかった文学者を冒涜する、しかも、文科省の言い分をそっくりなぞった、某大学の某研究所の連中や某新聞に,、音の出ない拍手を送ります。