私が教員になったのは、1958年です。

 そして、もう60年近く、高校生の顔を見続けてきました。

 いいね、いいね、彼らは戦争をまったく知らないんだから。

 テレビから、まったく不思議に、「戦争を知らない子どもたち」というフォークソングが流れてきました。

  戦争が終わって 僕等は生れた
  戦争を知らずに 僕等は育った
  おとなになって 歩き始める
平和の歌を くちずさみながら
僕等の名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ

若すぎるからと 許されないなら
髪の毛が長いと 許されないなら
今の私に 残っているのは
涙をこらえて 歌うことだけさ
僕等の名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ

青空が好きで 花びらが好きで
いつでも笑顔の すてきな人なら
誰でも一緒に 歩いてゆこうよ
きれいな夕日が 輝く小道を
僕等の名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ
戦争を知らない 子供たちさ

戦争を知らない子どもたちが一杯いて、そしてその子どもたちが新しい日本を作って、ここまで来ました。どこに問題があるのですか。-

 私は護憲派です。