日曜日の午後はいつも老妻と二人でテレビを見ます。「鑑定団」の再放送を見たり、「たかじん…」を見たり。


 昨日は「大阪女子マラソン」を楽しみにして見ました。


 昨年末の実業団駅伝から、高校駅伝、そして府県対抗女子駅伝、と、かなりストレスがたまっていました。岡山県勢が優勝しなかったからです。「監督は何を見ているんだ。こんな調子の悪い選手を使って」などと、テレビの前で、二人で散々の論評。岡山県人としては当然でしょう。


 ここで、重友梨佐選手を使っていたら勝ったのにとは我々の共通意見でした。ただ、彼女が大阪マラソンに出走するために監督が使わなかったこともよく承知しての勝手な思いだとはよく分かっていました。それだけに、我々二人にとって、「大阪マラソン」はいざ出陣といった感じでした。


 昨日は、正午からテレビの前から離れずに、「頑張れ、重友!」だけ。


 結果は、ご承知の通り。


 その後の、重友選手の感想から、私と老妻との論戦が始まりました。


 アナウンサーの「26キロ過ぎから後の福士選手の動向は気になりませんでしたか。」


 本人の答え。「カケって行くにつれて福士選手の応援が聞こえなくなってあれって思いました。」


 私。「いいね。カケって行くなんで。岡山弁そのものだよ。」


 老妻。「『かけっこ』って言うでしょう。『かける』というのは標準語ですよ。」


 私。「じゃあ、『こける』とどちらが方言だ?」


 老妻。「『こける』の方が方言ですよ」


 私、「いや、それは違うよ。」


 というようなやりとりがありました。


 それにしても、テレビ中継の間、一度も重友選手が後ろを振り返らなかったその姿勢に二人とも感激。そのひたむきさに打たれたことを確認して一つは終わりました。



 夜のテレビで、NHK「昭和の歌人『作詞家・阿久悠』。二人とも、古い歌が大好きです。


 楽しかったのですが、ピンクレディの「サウスポー」を歌った若い二人が、右利きの所作をしたのに驚きました。


 「NHKたるもの、これは何だ。視聴者から見ると、左に見えるから、『サウスポー』だなどと言ってるわけではあるまい。『サウス』は南方のこと。大リーグで南から来た選手に左利きが多かったから、左利きの投手のことを『サウスポー』と言ったのに。右利きの『サウスポー』なんて、詐欺だよ」と息巻く私。


 老妻は一言、「娯楽なんだから、ちっちゃな事にけちつけることないんじゃない。」


 ブログ「『無理題』に遊ぶ」の筆者としては納得のいかない一日でした。