6月30日の毎日新聞朝刊「みんなの広場」に次の投稿がありました。昨日の続きです。


           「節電の図書館暗い」に反論

 8日本欄「節電の図書館 暗すぎる」に反論する。今、我々が原発事故の犠牲で、大変なことになっているのを無視した内容だ。

 園児は退園しなければならず、小中学生は隣町までバスで通学し、高校生は他市でサテライト学習している。病院には入院できず県外に移送される。ほとんどの公共施設は閉鎖されている。

 被災地は東電の恩恵も受けずに、住み慣れた土地を離れ、家畜を見殺しにしなければならぬ過酷な状況にある。私は市立図書館で10年以上アルバイトしたが、利用者の多くは冷暖房完備の快適な環境で時間つぶしに来る。

 毎日、原発事故のニュースをやっているのに、言いたいことをいっている人にはあきれる。節電を言うなら、本を借りて、家で読んでください。学習も家庭でやってください。新築して3年目の立派な当市の図書館は閉鎖されている。市民が利用できない現状よりは、ましじゃありませんか?


 いささか、過激な文章ですが、「震災被災地から」の投稿とすれば、この程度は当然だと思います。私は昨日も書きました、「私は市立図書館で10年以上アルバイトしたが、利用者の多くは冷暖房完備の快適な環境で時間つぶしに来る。」という部分は、特に、現場を経験した人の言葉として、説得力を持つと考えます。図書館ってどんな場所かということです。「少々の節電なんか意味ないよ」という声も聞こえますが、普通の生活をして、余剰なものは何かを考えることは、やはり、大切だと思っています。