6月8日、毎日新聞朝刊に掲載された私の投稿、「深夜の節電 まずテレビ局から」について、それに対する反論、賛成と続きましたが、今日また、同じ「みんなの広場」に次の投稿が掲載されました。


         夜間の電力節約にも意味がある

 6月21日の本欄に「深夜の節電は日中の電力不足に効果が少ない」旨の投稿がありました。これについて意見を言わせてください。

 電力供給はおおむね原子力発電が30%を担っており、ベース電力と位置づけられていました。一方、火力発電所はおおむね日中のピーク需要に対応させています。夜間電力でダムに水をくみ上げる「揚水発電」というのは、いわば原子力発電所や火力発電所の蓄電池の役目を果たしています。

 震災後、福島第1などの原発が止まり、夜間電力も火力発電に頼ることになりました。震災後にロシアが緊急時として天然ガスを6万㌧を運んでくれましたが、東京電力の火力発電所がフルに発電すると、約半日で使い切るといいます。火力発電所で使う化石燃料は、産出国の緊急輸出などでやっと賄っているのが現状ですので、夜間の節約も重要だと思います。



 科学知識のほとんどないロートルが、意見を述べるとこんな議論になるのですが、とにかく、夜間の節電で、余った電気を次の日の需要のピークに回すことはできないにしても、夜間の節電で、余った化石燃料を、次の日の需要のピーク時に使用することは可能であるということではないでしょうか。電力を蓄電してピーク時に送ることはできないにしても、夜間の化石燃料を節約して、ピーク時に役立たせるというのは出来るという素人にわかる話と読みました。


 やはり、深夜テレビ、深夜自動販売機、そして、24時間営業のコンビニやスーパーはそれぞれの営業形態をもう一度考え直す時が来たのではないかと、あらためて主張します。


原発依存から脱却するためにも。


 明るい時に活動し、暗くなったら休むという人間の本来的な生き方の基本に回帰するという意味においても。


 そして、深夜テレビ、深夜自動販売機、そして、24時間営業のコンビニやスーパーの恩恵?にまったくあずからない被災者をさりげなく応援するためにも。