今日は、最も寒い朝でした。しかし、この里ではそれほどでもありませんでした。氷も張らないし、風もおだやかなものでした。外に出している車もすぐ運転が出来るほどでした。


 散歩の話です。何を考えて歩いているか。


 朝の散歩では、昨日の出来事をまず反芻します。帰ってから、昨日の日記を書くからです。この日記はずっと続いています。


 また、今日の計画を確認します。先日の喜寿の会では、「毎日が日曜日」というのが話題になりましたが、私の場合、これまでは毎日、何かをする必要がありました。朝の散歩でその予定を確認します。


 夕方の散歩では、今日一日、何があったかということと、夕食後のこの時間をどう過ごすかという思案です。幸いなことに昨年末からは、ブログに何を書こうかというテーマがありました。そのテーマが見つかると、散歩から帰って資料集めが出来ます。夕方の散歩は、ブログのためには大切な時間です。


 こんなことを考えながらの散歩だから、周りの景色を見ることは多くありません。途中どこを通ったか、後から考えても思いつかないことがしばしばです。


 だから、最後のもっとも重要な私の散歩術を書きます。


 途中、誰と会っても挨拶をまったくいたしません。初めての相手は当然挨拶してきますが、私は挨拶を返しません。数日、繰り返したら、もう挨拶をしてはきません。

 遠くを見て、相手と面を合わすとうまくないですから、帽子を目深くかぶって、目前2メートルあたりを見ながらひたすら歩きます。

 私は右側通行を守ります。ところが、相手が左側通行をするとぶっつかることがあります。私は何も言わず、指先で、あなたはあちらを通行しなさいと指示します。相手はひどいと思うでしょうがこれが私の流儀です。


 夏頃、多かった、夫婦でおしゃべりをしながら散歩するような連中にこの頃は会いません。挨拶をしないことからくる心の痛みを感ずることのない昨今です。


 ひたすら、何かを考え、そして、何も考えない散歩を続けています。