75歳になったので、誕生日までに自動車免許の高齢者講習と予備検査を受けるよう指示され、先日自動車学校で受検しました。


 大学で、友人に誘われて、被検者(ハウペーと言ったかしら)となって以来の知能テストでした。あの時は、疲労度検査で、朝、目の前を過ぎる文字や数字をわざと見えないといい、夕方、とんでもなく早く見えるという結果が出て、心理学の学生にこれではデータにならないよ、本気で受けてくれよと頼まれたことを思い出しました。


 内容についてはネットなどで公表されているので言うこともないのですが、そのテストの間中、もし、わからないと言い続けたら、どうなるのだろうということばかり考えていました。


 先日書いた重量知覚の実験では、T先生は、小学校の低学年の生徒を被検者に選びました。高学年の生徒の場合、どちらが重いかを勝手に面白がって決められるとデータが成り立たなくなることを恐れたから。


 私が、今日の日時もわからない、覚えろと言われたものも記憶しない、時計もよめないといったら、どうなったかしら。

 私は、そんなことなく、ひたすら真面目に答えたため、無事認知症の診断なくパスしました。しかし、それは免許証をもらいためでした。


 犯罪現場での責任能力のことがよく問題になります。私は知らない、わからないといったら、それが嘘かどうかの診断はどの程度昭和30年ごろと異なり、進歩しているのかしらと思った高齢者予備検査の受検でした。

 

 私は相変わらず、心理学カウンセラーの不信者かもしれません。