HPV 癌ワクチン (子宮頚がんワクチン) | 予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)

予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)

邦題「予防接種の本当の意味ー大切な人を守るために」
この本で使用している参考資料は、政府機関、主流の医学誌といった
「ワクチン接種を薦めている側」の資料なので、「ワクチン反対派」が感情的にいった不確定な情報なのでは、という心配がありません。

HPV : 最初の癌ワクチン

これは、来るべくしてきたワクチンと言えるでしょう。9/11事件後、もっと色々なワクチンを作るために、予防の対象となるバグや伝染病を宣伝部 はやっきになって探していましたから、合衆国の死亡率でトップ2を誇るこの病気に有望な候補だと目をつけたのは当然なことです。

子宮頸癌は、過去30年の間段々と増え続けていて、現在ではアメリカ人女性の13,000人が疾患し、内4,000人が死亡しています。1970 年代には、herps simplex ウイルスが原因の可能性があるとされていましたが、この仮説は疫学の研究によって決定的な結論がないと証明されて捨てられました。1980年代には、次の 原因候補としてヒトパピローマウイルスが提案されました。[359]

話を続ける前に、疫学とはどういうものかちょっと見てみましょう。

疫学

これは別名、人口学とも呼ばれますが、本物の臨床研究とは全く縁が遠い種類のものです。これは科学的に設定された状況下で行なう、ちゃんとコント ロールされた研究ではなく、単に特定の集団人口における伝染病や出来事の発生数を数え上げることで、ある仮説を証明しようとする試みと言えます。ただここ で問題なのは、この疫学的な研究というものが、どんな人が件数を数える役になるか、誰が調査対象の設定をし、又その結果を発表するか‥等で大きく左右さ れ、その研究結果をどう取るかはある意味その人次第な所があるという点です。そのため、疫学的な研究のある同じ結果を使って、相反する2つの仮説を両方証 明することなんかも出来てしまうのです。[360]

疫学研究は手早く出来て費用も少なく、その上どんな主張に対してもお望み通り証拠に使える研究結果を出してくれるのですから、今日の爆発的な勢い のワクチン製薬業においては、国民にもっとワクチンが必要だという主張の証拠としてこの疫学研究を使うのがお決まりになってきています。

こんな流れでOnce herpes was ruled impossible, 彼らはまた新しく人口学研究を使って、ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸癌の要因であると示唆したわけです。しかし、 HPVの系列は100種類以上もあり、理論上で子宮頸癌と関連しているとされている系列でさえ、その内のたった30種類にしかなりません。[358]その 上、普通の人口の少なくとも半数の人はHPVを持っていて、[359]殆どの場合、一生の間何の病気や障害を発生することもないのです。実際、HPVが何 かの病気の病原菌であると証明されたことなど、一度もありません。

HPVと癌

さて、癌とはどんな種類のものでも、突然変異を起こした遺伝子が、誰も気付かない間に同じコピーを作り出したことを指します。

「HPVが癌の原因だ」という偽りの仮説をでっちあげた人達は、HPVというウイルスがやってきて正常な細胞に襲いかかり、そうした細胞を突然変 異させて、収集不可能なほどに自らのコピーを増やし始めさせた-つまり、癌を引き起こしたのだと主張し、そんな事態が大規模に発生していることを、私達は たった今発見しましたとうそぶいています。さらに始末が悪いことに、正常な子宮頸部の細胞へのこうした攻撃を、ワクチンが中和してくれると言うのです。

彼らの主張は、科学的に見ると馬鹿馬鹿しいとしか言いようがありません。

バークレー大学のPeter Duesberg PhD.は、このウイルス→癌という仮説モデルを、非常に良く把握している人物です。彼は論文で、HPV /子宮頸癌という仮説の歴史を順々に追っていった上、どんな種類の癌であれHPVが原因であるというのは非常に考えにくい話だということを、筋道立てて説 明しています。

「人間の子宮頸癌に、一貫して特定のウイルス性の遺伝子が生存していたり、発見されたりすることは全くない。[359]…HPVはがん細胞の中で 複製などしない。」

さて、突然変異した子宮頸癌のがん細胞が、異常なウイルス性の遺伝子が正常な細胞に混じって誘発したことが原因で突然変異を起こしたのではないの なら、この癌の原因がHPVであるわけがありません。Duesbergはこう述べています。

「ウイルス性癌遺伝子説を主張している者達の手口は、いわばひき逃げ状態の無責任なものである。腫瘍に完全なウイルスが見られなくても、ウイルス の一部分さえ存在しなくても良いというのだから。この仮説は明らかに  であるが、と同時に証明も不可能な仮説である。」[359]

これまでに証拠として示されたものといえば、時折HPVが子宮頸癌の細胞膜にあったということだけですし、これももうご存知のように、健康な人の 50%にもHPVが存在するのですから意味がありません。

子宮頸癌にかかった女性が、疾患していない女性よりもHPVを持っている度合いが高いという証拠など、まったく存在しません。[359」にもかか わらず、このワクチンが注目している点はこの、曖昧なウイルスを体から追い払う振りをすることにあるのです。

新種のHPVワクチン

HPVと子宮頸癌を関連付けるためにMerck社が最初につかったセリフは「強い関連性がある」というものでした。([280] p1964)

このセリフが過去2年の間に「~の原因は~である」に変わった背景には、科学というよりは政治的な理由があるといえます。

Merck社は長年の間HPVワクチンの市場案を暖めてきていて、2006年にやっとFDAの許可を受けました。[21]Merck社のHPVワ クチンはGardasilと呼ばれています。

では、これに何が入っているでしょうか?Merck社の自社データによると、このワクチンは「HPVの4系列:タイプ5、11、16、18から取 り出した『ウイルスに似た微粒子』から作られている」のだそうです。([251]p1984)この内タイプ16と18は、現在Merck社によって何の証 拠もないまま、Physicians Desk Referenceに「70%以上の」子宮頸癌の原因だと掲載されています。

理論としては、体がこのウイルスに似た微粒子に誘発されて抗体を作り出し、その抗体は自然な系列の強力なHPVが侵入するのを防いでくれるはず だ、というものです。そしてとりあえず、効果は5年間だということです-Merck社の主張によれば。

Gardasilの売り出し文句として、Merck社は非常にきっぱりと次のように宣言しています。

「HPVは扁平細胞性の子宮頸癌の原因である」

これが間違いであることは、もうすでに学びましたね?

Merck社がターゲットに決めたのは12歳の女の子達です。HPVは性行為で感染もするので、まず早いうちから処理してしまいましょう、という 考えです。

この素晴らしい新案に拍手喝さいする前に、まず実際に私達に売られているものはどんなものなのか、客観的に考えてみましょう。

信用性の欠落

MMR(麻疹、おたふく風邪、三日ばしか)やB型肝炎、ポリオといった他のウイルス性の伝染病に対するワクチンに関して言えば、対象となる伝染病 の原因だとされている、自然に発生するもともとの野生のウイルスがそうしたワクチンに含まれていないという点が、科学的に矛盾している問題点です。こうし たワクチンは、自然なウイルスの代わりに人工的に変異したウイルスを含んでいますが、それにもかかわらず、体に作用してもともとの自然な形の伝染病を防ぐ 抗体を作り出し、免疫を付けさせてくれるのだと主張されています。これだけでも、十分ひどいものですが、今度のHPVときたら、まるで夢のおとぎ話を信じ ろといわれているようなものです。

どの生理学や免疫学の教科書を見ても、免疫グロブリンを発生させるためには厳密に特定の過程が必要であり、その結果生まれる抗体も非常に特定なも のであると書かれています。[189, 360] あるウイルスに対する特定の抗体を、そのウイルスの従姉妹やウイルスから取った微粒子が誘発することが出来るなんて、こうした文献にはどこにも書いてあり ません。そんな主張は、全く新しいものです。例え本当にウイルスが伝染病の原因だったとしても、一体どうしてこんなワクチンから本物の免疫が得られるとい うのでしょう?

次に、非常に信用がぐらついてしまう問題は、子宮頸癌の平均疾患年齢が50歳だというのに(Merck Manual p1964 [280])、Gardasilの接種予定表では、12歳が対象になっているという点です。さらに、製薬会社の主張している効果は5年間です。つまり、こ の主張を取ってみても、大抵の女性が免疫を必要とし始める頃にはとっくに免疫が消え去ってしまっているわけですから、このワクチンは長期的には意味のない ものだということになります。

子宮頸癌は、それまでに何人と性関係を持ったかで疾患リスクが高くなることがはっきり判明しています。つまり、性行為の相手が多いほど、疾患する 可能性も大きくなるということです。([280] p1964) では、12歳の子と50歳では、どちらが相手の人数が多いでしょうか?例えこのワクチンが本当に効いたとしても、接種対象は40歳後半の女 性にするべきでしょうに。どうしてそうしないかは、次の理由をご覧下さい。

このワクチンの「安全性と効能については、26歳以上の測定審査は行なっていない」。
(2007 [251]p 1987)

あ、そうですか。じゃあ、若い女の子にあげたほうが良さそうですね...。

なんで、男の子にも定期的に接種がされているんでしょうか?

HPVワクチンの副作用

まずは、製薬会社が掲載しているものから挙げてみます。

発熱          吐き気
咽頭炎         めまい
NVD         呼吸器系上部の感染
胃腸炎         盲腸炎
PID         気管支けいれん
              - 2007 Physicians Desk Reference [251] p1987

後日判明したその他の副作用としては、意識を失う、目が見えなくなる、痙攣発作などがあります。[20] それから、身体の麻痺もです。

英国のメディアでは、30の死亡件数など、さらなるGardasilの副作用が報道されていますが、アメリカのメディアでは一切報道されていませ ん。[27]

さらに、HPVの接種によって起きる症状としてはギランバレー症があります。これは自己免疫反応を起こして、その結果身体麻痺になってしまう症状 です。UKとアメリカの両方においてこの様な発症件数が何件があり、主だったものでは2008年10月に英国の12歳の女の子が、HPV接種の2日後に倒 れた後、腰から下の下半身不随になってしまった事件があります。[27]この少女の最初の発症は、接種後30分以内に起こりました。

発がん性

では、ワクチン自体が癌を引き起こすことの可能性は?もともと、癌の原因だとされている病原ウイルスを擬似して、癌を予防してくれるワクチンだと 主張しているんですから、これは、正当な質問だといえるでしょう。このワクチンが癌を引き起こしてしまわないか、安全性を確かめたくなるのも、当たり前で すよね?では、これについての製薬会社の定義はと言うと...

Gardasil..「...発がん性及び生殖機能の傷害については測定審査されていない。」
(2007 [251]p1986)

凄いですね。アメリカ中の12歳児全員に癌予防としてワクチンを接種しようというのに、そのワクチンが癌を引き起こすかどうか、もしくは接種した 人が不妊症になるかどうか、その危険性についてさえ確かでないというのですから!これでも、うちの子にぜひとも受けさせなきゃ、と思いますか?男の子も、 女の子も、です。

興味深いことに、このHPVワクチンは胎児に影響があるという理由で妊娠中には接種が勧められていませんが[251]、それでも初潮には問題な い、ということなのでしょうか...?

テキサスの状況

HPVにまつわる論争は、2007年2月にテキサス州の知事であるリック ペリーが、テキサス州の12歳児全員にHPVワクチンを「要請する」と 決めたことで、新たな発展を迎えました。[19]州議会やテキサス州メディカルボードから何の情報も取り入れずに、科学的な資格も一切持たないペリー知事 は、この前代未聞で一方的な決断によって図々しくも親達の特権領域に滑り込み、その後でぎこちなく弁解をしています。このペリー知事の行為は、HPVワク チンが科学的に欠陥していることも無視し、全州に共通なはずの接種免除法もそっちのけで、州知事の権限を飛び越えて、まるで王様気取りです。

お金が一番

でも、ペリー知事はおそらく内部に通じていたのでしょう。彼の一件の直後に、このワクチンは接種指定表にこっそり追加されたのですから。

だとしても、公務の役員が州の通常の行政をこんなに図々しく、堂々と無視して行動した時には、なにかお金関係が怪しいと言えるでしょう。

Gardasilは、三回の接種シリーズで360ドルです。[19]

そして、ペリー知事とMerck社の内通関係は、公にも知られています。[19]

東海岸側に住んでいる人達は、まあこれはテキサスの話だから...と思われるかもしれませんが、実はこのワクチンが接種義務表に追加される前にさ え、テキサスの真似をして同じ様な法令を出そうとした州は、他に17州もあったのです。[20]

HPVワクチンが将来もたらす予定の売り上げ報酬は?

「このワクチンの売り上げは来年には1億ドルに達すると予想されている...は5年以内に...Gardasilの売り上げを4億ドル以上に引き 上げる可能性があるとウォールストリートは予測している。」[21]

最後の質問

もう一度言いますが、HPVワクチンにまつわる話の全体像は、ここで挙げたよりも遙かにひねくれた状況です。この本の読者は、上記に示した情報源 の資料をご自分で追求してみると良いでしょう。[65]関連データがこんなにも明らかに操作され、関連問題がこんなにも意図的にうやむやにされ、お金のた めに人々がこんなにもこびへつらっている件、こんなに計算づく、組織的に、事実が捻じ曲げられて伝えられている件は、珍しいものです。

上記の章で挙げたような、HPVワクチンの不確かな安全性と効果面、そして確かな副作用の数々、科学的なメリットとは何の関係もない、ただ世界中 にばら撒くことで儲けた巨額の富、長期的な影響に関する研究の欠落、そして舞台裏に潜んでいる科学的な課題から人々の目をそむけるために、メディアが仕組 んだ「宗教的/道徳的」な論争としての茶番劇の演出など、これらを検討したうえで、それでもあなたはご自分の幼い娘さんにこのワクチンを試してみたいと思 えますか?



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