自然な免疫 VS 人工的な免疫 | 予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)

予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)

邦題「予防接種の本当の意味ー大切な人を守るために」
この本で使用している参考資料は、政府機関、主流の医学誌といった
「ワクチン接種を薦めている側」の資料なので、「ワクチン反対派」が感情的にいった不確定な情報なのでは、という心配がありません。

薬学上の考えでは、患者がワクチン接種という[ちゃんとコントロールされた]状況下において病気の「弱性の」タイプにかかった場合には、自分自身の体内で そのワクチンに対する抗体を生み出して、次からはそうした抗体が敵の顔がどんなだったかを覚えていて、それらが現れたら危険を制するようになるだろうとさ れています。[360]

しかし、それだけでは収まらない事実があるのです。

抗体、抗原:単純化された考え方

まず第一に、ワクチンの抗体というものが免疫の全てであるかどうか、という点でさえ、皆の意見が一致している訳ではありません。Citizens for Health Care and Freedomのディレクターであるアラン フィリップスなど、数々の研究者が[245]

「自然な免疫とは、体の様々な機能や内臓が関係してできる複雑な現象であり、抗体物質といった、人工的な誘因物で真似できるものではない」

と述べています。そして、これは最近に言われ始めたことではなく、1950年にもアレック バートン博士という英国薬学機関(British Medical Council)の研究員が、ジフテリアの疾患と抗体の数には何の関連もない、ということを発見しています。[203]この研究員は又、体内の血液に抗体 を作り出す機能をもたない子供達が、伝染病にかかっても他の皆と同様に病気を治していくことが出来る、という事実をも認めています。(Null) [220]

さらに1972年にはジェラルド エーデルマン博士が、「免疫機能とは一般に言われている抗原→抗体という考えでは説明しきれないものだ」、とい う発見をしてノーベル賞を受けています。エーデルマンは、何世紀もの間に人間として進化を遂げた結果、私達の体には誕生の時点で何百と言う抗体が存在して いるという事実を示したのです。([131]p.17)

自然な免疫機能とは、ワクチンの営業マンが私達に売っている話よりも、遙かに複雑な課題です。後に挙げるAIDSの章でも分かるように、こうした 抗原→抗体といった考えは、自然を大幅に単純化しすぎた見解なのです。しかし、セールスを目的とした広告は常に、「本当のことじゃないからといって、よく 出来た作り話を捨てることはない」という方針で進むものです。病原菌の説と同様、この抗原→抗体説もまた、パスターの時代から人類の滅亡の日まで、人類の 血液に大量のワクチンを注入していく、という商売の必要性を可能にしてくれる、格好の教義だったわけです。

自然な免疫機能

自然な免疫とは、実際にその病気にかかって治癒した後にしか付かないものです。または少なくとも、その病気があふれている環境にいた、という条件 が必要です。例えばMerck Manual という本の1098ページには、風疹に関して「...1956年より前の人々は、以前に伝染したことがあるため、免疫があり、風疹にはかか らないとされている」と書いてあります。[280]これはつまり、自然な免疫機能です。実際の伝染病の場合には、その微生物は人の鼻孔、喉、そして肺の自 然な体内防御の機能を通り過ぎなくてはならず、それで初めて運がよければ血液にまでたどり着くことが出来ます。そうした過程において、血液にたどり着くま での間に、その微生物がまだ解明されていない幾つもの生化学反応を体内に引き起こし、自然な免疫機能を誘因している可能性は、大いに考えられるのです。

ワクチンを直接血液に注射するという行為は、「血液に突然異生物を混ぜることで人工的に誘発されて出来た抗体が、免疫の全てである」という、まっ たく根拠のない仮説をもとにしています。しかし、この仮説が間違っていることは、ワクチンによっては再接種しなければいけない、という決まりからも分かる ことでしょう。様々な研究調査により、ワクチン接種を受けた人々の方が、抗体の数が低くなってしまっているという結果が出されています。(Gunn) [303] 

母なる自然に嘘をつく

薄めた、という状態はつまり半死状態にされた、ということです。ワクチンに含まれる伝染病の菌は、非常に薄められていて、99,9%の人々には炎 症反応を起こさない程度に弱まっています。しかし、自分の体内に薄められたウイルスやバクテリアを注入させるという行為は、自然が本来ならば私達に決して 許すことのない行いです。それは、血液という希少な聖域を汚してしまったことなのですから。もし混入した病原菌が薄められていない状態だったなら、自然の 免疫機能は総合的に作動してこうした侵入者を攻撃して追い出していくのですが、私達は自然の免疫機能をだまして、すべての異物を排除するというシステムを 作動させないようにしてしまったのです。

ハーバード大学の薬学科の教授である、Dr.リチャード モスコウィッツは、ワクチンが生み出される過程とは、ワクチンをどんどん薄めて免疫機能 の反応を引き起こさない程度まで弱めることだと説明しています。ここで問題になるのは、こうして姿を変えられた病原菌は、本来の姿でならば決して自然には 入り込めるはずのない程、私達の細胞組織のかなり奥にまで侵入してきてしまっているという点です。そうした場所に潜んで、これらの病原菌は潜在したアレル ゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)となっていきます。進度の穏やかなウイルス、といった具合です。そして何かがきっかけでこれらのウイルスが活性化 すると、例え何年も経っていた場合でも、こうして奥にしまわれていた微生物は体内のどの場所、どの器官にも自由自在に繁殖し、重大な機能障害や混乱を引き 起こし、これが原因で重度の伝染病にかかったり、死亡することさえあるのです。ただし、かかるのは、もともとの伝染病ではありません。[192]

だからこそ、誰もワクチンが原因で死亡したと証明することが出来ないわけで、これは非常に好都合なことです。

ワクチン接種という行為は、人類の進化の道を大きく踏み外した行為です。自然は百万年もの年月をかけて、こうした侵入異物に炎症反応をおこして戦 うという免疫機能を生み出しました。これは、選別して戦うという、生き残るための機能です。それをこの1世紀の間に、医者達が突然、こうした何世紀もつづ いてきた自然の知恵を無視して当たり前、という様に振舞っていて良いものでしょうか?