
急な九州旅行でちょっと予定が狂っていまいましたが、ゴマを使った「タバコカスミカメ」の温存と「ゴマバンカー」の試験が着々と進行中です。
「ゴマバンカー」とは、正式に認められた用語ではありません。昨年、ゴマの苗に「タバコカスミカメ」の卵や幼虫・成虫を寄生させてナスなどのハウスに持ち込み、「タバコカスミカメ」の定着を安定させる方法がうまくいったので、このゴマの苗を「ゴマバンカー」と勝手に名付けました。
昨年は、ポリポットに鉢上げしたゴマ苗を土着天敵温存ハウスに持ち込んで、「タバコカスミカメ」を寄生させましたが、鉢土の準備や灌水の手間、別の害虫の持ち込みなどが課題になりました。そこで、農家が簡単に管理できる方法を検討しています。
今年は50穴のセルポットを利用し、ゴマの本葉の2対目がある程度大きくなった時点で、「タバコカスミカメ」の成虫を中心に、1株当たり1頭放飼しました。あとは、灌水しながら、ひたすら定着を待つだけです。
「タバコカスミカメ」の食害は放飼直後から芯の部分に見られますが、それだけで定着したと判断するのは少し不安です。放飼からほぼ2週間後の今日(写真)、25株中4株のゴマで「タバコカスミカメ」の幼虫を確認できました。日数的にも、放飼した成虫が産んだ卵から孵化した幼虫だと思われます。こうなれば、後は次々と幼虫が確認できるようになるはずです。
50穴のセルトレイでは、そろそろ灌水管理や苗の倒伏など限界なので、この後は温存ハウスに移植して、ゴマの生育などを確認する予定です。
実際に農家が「ゴマバンカー」を利用する場合、どれくらいの苗数が必要なのかなど、未確定の部分もありますが、温存ハウスが遠い農家でも取り組みやすい方法ではないかと思います。