◆ハレの祭りにゃ、半纏を着て◆ | 頑固オヤジの、ばり雑言!!

頑固オヤジの、ばり雑言!!

真っ当な、和の文化を残したいもんだわさ。
 
劣化し続ける和文化に警鐘を鳴らすべく、
思いの丈を書き綴った強面親父の言いたい放題!

時代小説芝浜、文芸社から発売中。電子書籍はアマゾン・楽天で。

                 

ハレ着てぇ言葉がある、ハレの日に着る着物。ハレの日てぇのは正月・節句に結婚式や何かの祝い事の日。

 

神社の祭りはハレの日の代表みたいなもん、その日には神様に敬意を表してそれなりの衣装を身にまとうのが、礼儀というもんである。

 

てんで、先日の築地波除神社の祭りには、それにふさわしい形(なり)をして出かけた。

 

 

彼方此方歩き廻って帰って来た時の形(なり)が御覧の写真。肩にアタシの名の大紋を染めた、半纏をかけている。

 

陽気が暑くなければ、波除さんの半纏の上に手前の半纏を重ねるつもりだった。

 

 

 

 

この日は鳥越神社でも祭りがあった、久しぶりにチョイ覗いてみようかな、なんて思ったが、もしそうなったときは、この半纏のままでは具合が悪い、てんで手前の半纏を羽織れば良い・・・・。

 

 

 

この築地波除神社宮元の半纏は、馴染みの店の御仁が誂えてくれたもの。ハレの日にそれを着て行くのが、礼儀というもんである・・・・。

 

 

 

何時もは色を外した三尺を〆るが、この日は藍の算盤玉。この三尺だと、後ろに扇子を挟むと落としてしまいそうなので、合切袋に入れたままにした。

 

 

半纏の下は煉瓦の股引に散り松葉の鯉口、カラス足袋に千鳥の雪駄。

 

昔はハレ着とまではいかなくても、よそ行きなんてぇ呼び方の服を着た。チョイと電車に乗って買い物に行く時とか、よそ様にお及ばれに行く時、普段着ない買ったばかりの綺麗な服を着たもんだった。

 

生活をする中でも、改まったハレの日と、いつも通りの日常のケの日との違いが今よりはっきりしており、それに合わせて着る物も分けていたのである。

 

そこ行くってぇと、昨今は着る物にもメリハリがなく、安かろう悪かろうの誰もが来ているような服を着て、出歩く御仁が多くなった。

 

どちらさんも街中で、振り返って見るような、センスのいい服を着た御仁に出会いますか?昔はそんな素敵な御仁が居たが、今はあまりの薄汚さに、思わず振り返ってしまうような着物姿なら沢山いますが・・・・。

 

ホームページ  http://senoji.web.fc2.com/