先日、工房へ行った翌日の八日も忙しかった。
朝の雑用を小一時間かけて終わらせると、前の晩に洗濯した洗濯物を表に干し、部屋の掃除。
朝に洗濯をし、外に干してもこの季節では夕方までに乾かない。てんで、夜風呂に入った後に洗濯をし、翌朝まで浴室内に干しておく。
部屋の掃除が終わると、前日より冷凍庫から出しておいたお茶殻で、薄味の佃煮を作る。
酒を煮切った処に京都一保堂のお茶殻を入れ、暫し火を通した後に鰹節を加える。
昭和40年代の終わりごろから茶葉の製法が変わったのか、クズ茶が混じるものが殆どになった。
それまでは静岡のお茶農家から直接まとめて煎茶を買っていたが、質がガタ落ちしたので、以後は色々な処の茶を買うようになった。
その中にあって一保堂の茶葉は撚りもしっかりして、屑の茶葉もほとんどない。てんで、長い事ここの茶を使っていた。
二年ほど前、茶葉を食うと肝臓に良いとテレビで見、以後、一保堂の茶葉を食うようになったのである。
長年この煎茶を呑んできたもんで、しっかりした茶葉のここの品が、調理をするにはお誂えだと思った次第。
茶葉と鰹節を暫し煮た後、醤油とザラメを加え、更に煮込む。これを納豆に加えて食うのは、体の為を思っての事。
茶葉を煮込んでいる間に、玉ねぎを摺りおろし味噌と混ぜてパットに伸ばし、凍らせる。
ここまでやってトイレに行くと、掃除途中だったことを思い出し、トイレ掃除を終わらせる。
四五時間凍らせた物を小さく切り、タッパに入れて保存する。これは御御御付を作る時に使う、味噌にする。
これもテレビで見て仕入れた知識、体に良かれと思う事は直ぐに実践をする・・・・。
玉ねぎすべてを摩り下ろすことはできない、残った部分を細かく切り、オニオンスープの具材にする。
煮込んだ玉ねぎに顆粒のコンソメと、写真のコンソメを入れ、最後に溶き卵を回しかけると、オニオンスープの出来上がり。
これは昼飯の菜にした・・・・・。
里芋と大根の御御御付けを作る為に買った大根、それを早いとこかたずけないと悪くしてしまうと。先ずはナマスを作る事にした。
大根と、ニンジンを千六本に刻み、塩でもんで置く・・・・。
暫し置いて水気が抜けた大根を塩の残り具合を見ながらざっと水洗いをし、良く絞っておく。
そこに酢・味醂・砂糖に今回は白出汁をチョイ加え、和えれば大根ナマスの出来上がり。
こうして常備菜にしておけば、大根も傷まず無駄にしなくて済むと言う訳。残った大根は、違う料理で使い切ってしまうつもり。
夕方、晩飯を作る準備。研いだ米に刻んだ油揚げを入れ、そこに酒と汁の素を入れてオマンマを炊く。
オマンマを焚いている間に、冷凍の枝豆をサヤから出汁、炊きあがったオマンマに加えしばし蒸らすと、枝豆ご飯の出来上がり。
溶き卵を加えたオニオンスープ。
アタシの作った釉薬の中で殆ど使う事が無かったのが、この鉄釉。焼成方法を変えると、焼き具合が変化する面白い上薬・・・・。
ナマスの色が映えるようにと、この小鉢を使った。
枝豆ご飯を装ったのは、古九谷の上絵を使った緑と黄色の独楽茶碗。
忙しくてもオマンマ作りは手を抜かず、毎日の食事と運動には気を使う。その訳は、てぇと、一日でも元気な体で長生きをしたいから・・・・・。
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