◆菜飯を色絵水玉紋の飯碗に装う(陶芸)◆ | 頑固オヤジの、ばり雑言!!

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四月の中頃から、糠漬けを始めた。それは後日詳しく紹介するが、今日はその糠床に蕪を漬けた時の話。

 

 

八百屋で蕪を目にし、その葉で菜飯を作りたくなった。そこで蕪を買って帰ったが、この葉を全部菜飯の材料にするには多すぎる。

 

てんで、菜飯に使う分は茹で、残りを糠漬けにした。その写真を撮るのを忘れ、今回は出来上がった菜飯の写真だけ。

 

 

 

アタシの菜飯は、茹でた蕪や大根の葉・小松菜と、チリメンジャコを炊きたてのオマンマに混ぜるだけ。そのチリメンジャコを買いに行くと、この日はスーパーには置いてなかった。

 

無けりゃ何かで代用しようと、シラスを買って帰り、それでチリメンジャコを作ることにした。

 

 

 

 

 

フライパンでシラスが焦げ付かない様に弱火で炒り、水分が飛んだところで笊にあける。それを表で、チョイ風と日の光に当て更に乾かした。

 

硬めに茹でた蕪の葉を細かく刻み、水気をよく絞ってから塩をまぶし、それと作ったチリメンジャコを炊きたてのオマンマに混ぜ、暫し蒸らせば菜飯の出来上がり。

 

オマンマを焚くときは、出汁昆布か白出汁と酒を入れると、うまみが増す。

 

 

 

シラスを入れると菜飯が生臭くなる、てんで手をかけてチリメンジャコをこさえたと言う訳よ。翌日はこの菜飯と有りあわせの物をわっぱに詰めて、工房へ行く時の弁当にした。

 

 

 

 

菜飯を装った器は、色絵水玉紋の飯碗。口の内外にかかるように描いた緑の水玉が、この飯碗の見せどころ。

 

見た目以上に手間のかかる模様を、なおさら面倒な意匠にするのはアタシの感性。石川県の絵具屋で買った古九谷の五色を使って描いたが、赤だけは見えない高台裏のサインだけ。

 

色絵水玉の意匠を考えたきっかけは、伊達政宗の陣羽織を目にした時。その斬新なデザインを早速作品作りに取り入れた。

 

 

古九谷の上絵の具は緑・黄色・青・紫に赤の五色、てぇ訳で、この陣羽織の写真を一目見て、水玉紋色絵食器の意匠が頭に浮かんだ。

 

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