【南京事件論争】
南京事件論争というものをご存知でしょうか?
南京大虐殺はご存知だと思います。教科書に載っており、学校で教わるからです。
1937年、日本軍が当時の中国の首都・南京で、膨大な中国人捕虜や民間人を殺害したり、暴虐の限りをつくしたとされるものです。
日本政府はこれを歴史的事実として認めているのですが、1970年代頃から「南京大虐殺など存在しない!」「中国側の捏造だ!」と主張する勢力が出てきたのです(以下、大虐殺なかった派)。
そんな彼らに「南京大虐殺は歴史的事実だ!」と対抗する勢力も現れています(以下、大虐殺あった派)。
この両陣営の熾烈な論争は数十年にわたって繰り広げられ、互いに一歩も譲らず、いまだに完全な決着がついていない状態にあります。
【南京大虐殺は「あった」】
では、南京大虐殺というのは、本当にあったのでしょうか?それともなかったのでしょうか?
結論を急ぎますと──「あった」──これ以外に答えはありません。
そう。南京大虐殺とは本当に歴史的事実なのです。
が──。
【南京大虐殺の真の黒幕】
南京大虐殺があったことを日本が改めて認め、中国に対して改めて謝罪しておしまいだとか、大虐殺あった派がドヤ顔で「ケケケ、ざまあみろ!」と大虐殺なかった派を笑い飛ばしておしまいだとか、南京事件論争というのはそういう次元の問題ではないのです。
南京大虐殺には真の黒幕がおり、日本も中国も憎むべき相手、戦うべき相手を間違えているんです。
では、真の黒幕とはいったい誰なのか?
その説明は後半に譲るとして、大虐殺なかった派の主張がどれほどバカバカしいものなのか、まずはそこから説明を始めたいと思います。